スポーツ医学, 抗加齢

グルコサミン・コンドロイチンの関節裂隙狭小化抑制効果

 一方で関節裂隙の狭小化の抑制(つまり膝の軟骨が減ることの抑制)があり、その他関節の炎症を抑制する働きもあるという結果になっている、ただし、今回は痛みに関しては変化がなかったということだ。***************http://www.dhcblog.com/kamohara/今月のリウマチ学の専門ジャーナル(電子版)に、グルコサミンとコンドロイチンのサプリメント投与によって、関節裂隙狭小化を抑制する効果を示した臨床研究が、オーストラリアのグループ(University of Sydney)から報告されていました。(Ann Rheum Dis. 2014 Jan 6)今回の研究では、変形性膝関節症患者(膝OA)において、グルコサミンとコンドロイチンのサプリメント投与による、関節裂隙狭小化(Joint Space Narrowing, JSN)への作用が検証されました。具体的には、2年間のランダム化二重盲検偽薬対照試験として、45歳から75歳の慢性膝痛を示す患者605名を対象に、(JSNが認められるが、JSW関節裂隙は2mmを超えて保たれている患者)1日あたり、・グルコサミ... 詳細を見る

抗加齢

長寿とオメガ3系脂肪酸

オメガ3系脂肪酸の効用は血管や脳細胞を老化や酸化から守ることであるが、長寿遺伝子のテロメアの短縮を防ぐ作用もあることがわかった。***********************************http://www.dhcblog.com/kamohara/栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、EPA・DHAのオメガ3系脂肪酸投与によるテロメア短縮抑制効果を示した臨床研究が、オーストラリアのグループ(CSIRO)から報告されていました。(Nutrition. 2013 Oct 3.)テロメア (Telomere) は、細胞の染色体の末端部にある構造で、ゲノムDNAの末端に相当します。テロメアは、細胞分裂とともに短くなり、寿命を決めるといわれています。(テロメア長は、加齢とともに短くなります。)テロメア長に影響を及ぼす要因として、酸化障害や炎症に関係する環境やライフスタイルが注目されています。ただし、食習慣とテロメア長との関係は、まだ限られたデータしか知られていません。そこで、今回の研究では、高齢者において、オメガ3系必須脂肪酸サプリメントの投与によるテロメア長への影響が検証されました... 詳細を見る

統合 医療, 抗加齢

関節痛に対する複合サプリメントの効果

膝関節の痛みに対してはサプリメントは有効である。しかし、軟骨再生の確かな証拠は見つかっていない。それを理解してサプリメントを使う場合には良いものである。薬が来たいな患者さんたちにはお勧めしたい。*****************************http://www.dhcblog.com/kamohara/さて、栄養学の専門ジャーナルに、関節痛に対する複合サプリメントの効果を示した臨床研究が、米国のグループから報告されていました。(Nutr J. 2013 Nov 25;12(1):154)今回の研究では、機能性食品素材を含むサプリメントを用いて、関節痛に対する作用が調べられました。具体的には、ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、膝や腰、足首、肩などの関節に3か月以上の自覚的な痛みを訴える成人男女100名(50-75歳)を対象に、複合サプリメント(1日あたりの投与量:グルコサミン硫酸塩 1500mg、MSM 500mg、セイヨウシロヤナギ(15%サリシン)250mg、ショウガ根抽出物50mg、ボスウェリア・セラータ抽出物(65%ボスウェリア酸)125mg、ウコン50mg、カイ... 詳細を見る

抗加齢

男性不妊症に対するコエンザイムQ10の働き

男性不妊の最大の原因が酸化ストレスだとしたら、そのストレスはどこから来ているのだろうか?楽天的な人はストレスがないというのは嘘のようである。楽天的だけの人は現実を見誤り幸運だけがやってくると信じて現実的な努力がなくなるという欠点がある。一方で悲観的な考えには現実を正確に捉えて、転ばぬ先の杖を考えることができる。 そう考えると、楽天的が良いわけでもなく悲観的が悪いわけでもない。双方のいいとこ取りが大切でそのためには、目的意識、分析力というものも必要となってくる。 さて、男性のストレスはどこから来るのか?現実の認識が間違っていたり、対処法が間違っていることから来ているのかもしれない。 サプリメントはストレスの結果生じた酸化を中和するものである。************http://www.dhcblog.com/kamohara/男性学(アンドロロジー)の専門ジャーナル(電子版)に、男性不妊症に対するコエンザイムQ10の作用を調べた予備的な臨床研究が、イタリアのグループ(Polytechnic University of Marche)から報告されていました。... 詳細を見る

抗加齢

亜鉛・アスパラギン酸・コエンザイムQ10による精子機能への働き

男性の生殖に関する悩みは尽きないようだ。私のクリニックでも毎週末になるとED薬を求めて多くの患者さんがやってくる。食事やサプリメントの摂取で精子の数が増えるようだから是非生活習慣に取り入れてほしいと思う。もちろん、運動も大切である。****************************http://www.dhcblog.com/kamohara/生殖医学・内分泌学の専門ジャーナルに、亜鉛・アスパラギン酸・コエンザイムQ10による精子の機能への作用を調べた研究が報告されていました。(Reprod Biol Endocrinol. 2013 Aug 16;11(1):81)亜鉛は、性腺の発育や機能維持に必要なミネラルです。アスパラギン酸は、抗疲労作用やスタミナ作用が知られており、滋養強壮目的のドリンク剤などに利用されています。コエンザイムQ10は、抗酸化作用やATP産生作用を有する機能性成分で、体内でも産生されます。しかし、加齢とともに内在性コエンザイムQ10は減少し、生活習慣病や慢性疾患でも低下がみられることから、アンチエイジング分野で広く摂取が推奨されているベーシックサプリメントで... 詳細を見る