ネズミに限らず、負け癖というものがあることが明らかになった。ネズミにもメンタルがあるということだろう。言語化されてはないだろうが、負けることは痛みであり忌避すべきことだから偏桃体に刻まれる思い出だ。そこからコリン作動性のニューロンが作られて、負けることの機会減少を望むようになる。つまり戦わないし、戦っても傷つく前に逃げるとかである。これは人間にも言えている。この人は能力があるのにくすぶっていて自虐的になっている人もいるが、戦うのを避けて生きた結果なのか❓戦いをむなしく思うというさらに高次の人生に対する諦念をもっているのか。色々と考えさせられる。
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人間の世界に “力” による上下関係ができてしまうように、動物の世界にも上下関係があります。強い個体はごはんに早くありつけたり、良い縄張りを確保できたり。でも、その序列って「体の大きさ」だけで決まるわけじゃないみたいです。OIST(沖縄科学技術大学院大学)の研究チームが、マウスの “勝ちグセ・負けグセ” の裏で動く、脳内のスイッチを探り当てました。 【画像で見る】負けを覚えチューブから押し出される悲しきマウス… 脳の仕組みも図解 ■どんな研究? 実験の対象は雄マウスのグループ。細いチューブの両端から1匹ずつ入って、真ん中で “押し合い” 。押し勝ったほうが勝利! というシンプルな方法で、強い個体を調べる「優位性チューブテスト」を実施しました。 何日も繰り返し対戦を重ねて、勝ち続ける「優位」のマウスと、負け続ける「劣位」のマウスを分類。さらに面白い仕掛けもありました。 別々のケージで「勝者同士」「敗者同士」を対戦させたのです。すると、その勝敗によって、ケージ内の社会的順位が変化したのだそう。 ▼マオチン・シュー博士 「これは『勝者敗者効果』によるものです」「勝った経験がある個体は次の対戦でも優位になりやすく、負けた個体は劣位になりやすくなります。本研究では、劣位マウスにみられる「敗者効果」は、特定の脳細胞の活動に起因することがわかりました」 “過去の勝ち負け” が次の勝ち負けを呼ぶ「勝者効果」「敗者効果」が見えたのです。 - 勝った経験 → 次も勝ちやすい(勝者効果) - 負けた経験 → 次も負けやすい(敗者効果) ■脳の特定の部分を取り除くと… そこでOISTの神経生物学の研究チームは、意思決定の柔軟さを調節する役割があるとされる「大脳基底核」の一部、「背内側線条体」に注目。 ここにある「コリン作動性介在ニューロン」と呼ばれる脳細胞群をマウスから取り除いて、同じテストを繰り返しました。 結果は驚き。「コリン作動性介在ニューロン」を取り除いたマウスから、「敗者効果」が消えたんです! つまり、過去に負けていても、それを理由に優位性を落とさなくなった。 “負けグセ” を発揮しなくなったのです。 一方で「勝者効果」には変化はありませんでした。このことから、“勝ちグセ” には別ルートの脳回路が関わっていそうだと、研究チームはみています。
研究チームは、勝者効果は「報酬に基づく学習」のプロセス(うまくいった行動を繰り返す)である可能性が高い一方、敗者効果は状況に応じた意思決定に関わるプロセス(無理に突っ込まない判断)であることが示された、としています。 負けを覚えて次に慎重になる——それを後押しする “安全運転モード” のスイッチが、この「コリン作動性介在ニューロン」だと考えられるのです。 ■人間にも関係ある? この研究で得られた知見は、人間の社会的行動を理解するうえでも貢献する可能性があるのだそう。 ▼マオチン・シュー博士のコメント 「人間の社会的ダイナミクスはマウスに比べてはるかに複雑です。家庭では優位にある人が、職場では社会的順位が低いことも普通にあります」 「こうした人間の柔軟な社会的行動に関わる脳回路については、まだ十分な証拠は得られていません。しかし、マウスとヒトの脳構造には共通点があるため、このような研究は将来、人間の社会ダイナミクスへの理解を深める助けになるかもしれません」 ちょっとワクワクしませんか? 次に誰かと対立することがあれば、あなたの中のスイッチがどっちに入っているか、そっと自分を観察してみるとよいかも。 この研究が将来、私たち人間の “敗北からの立ち直り方” や、 “慎重さと挑戦のバランス” といった研究にもつながることを期待せずにはいられません。 【出典】 OIST(沖縄科学技術大学院大学)発表「敗者の脳は語る—社会的ヒエラルキーを生み出す脳の仕組みに迫る」

