COVID-19ワクチンの反復接種が膵臓がんの予後不良因子である可能性を報告
COVID-19ワクチンの反復接種が膵臓がんの予後不良因子である可能性を報告(がん幹細胞研究部、消化器内科)【内容説明】COVID-19 mRNAワクチンは、SARS-CoV-2スパイクタンパク質の構築に必要なコーディング配列を含む合成mRNA分子を脂質ナノ粒子に封入して細胞へのmRNA送達を可能にする新しいタイプのワクチンです。ワクチンを接種するとSARS-CoV-2スパイク抗原が生成され、続いて免疫応答により中和抗体が誘導されます。通常はIgG抗体のサブクラスの中では、IgG1抗体が多く誘導されますが、短期間にmRNAワクチン接種を繰り返すと、 Bリンパ球のクラススイッチが誘導されIgG4抗体が産生されるようになり、その割合が増加してきます。このIgG4抗体が増加すると、抗体依存性細胞貪食(ADCP)や抗体依存性細胞傷害(ADCC)などのFc受容体を介したエフェクター機能が低下し、最終的に癌の免疫回避につながることから、がん免疫への影響が懸念されています。本研究は、膵臓がん患者におけるCOVID-19 mRNAワクチンの反復接種と膵臓がんの予後との関係を調査することを目的としました... 詳細を見る

