あえて嫌われると書いてみました。というのも、患者さんの中には抗がん剤治療を毛嫌いしていて、一切抗がん剤を受けたくないという人もいるからです。
私の立場は統合医療です。統合とは、標準治療と代替医療とのいいとこどりをしていると考えてもらったら良いと思います。

というのも今まで20年間高濃度ビタミンC治療や免疫療法などいろいろな代替医療を取り入れてきた経験から言って、単一の治療でガンを根治する方法はないと自信をもって言えるからです。
ビタミンC点滴は試験管の実験結果からも弱い抗がん剤程度の抗がん作用しかありませんし、免疫療法に関してはそのようなデータすらありません。しかし、こういった弱い治療法でも患者さんの体に負担がなく、副反応もほぼ起きない治療法はとても有用だと思います。
こういった代替医療と抗がん剤などの標準治療を組み合わせることを推奨しています。

患者さんの中には末期がんで無治療で来られる方がいます。話を聞くと、知人に抗がん剤は効かないといわれた、抗がん剤は毒であるといわれた、抗がん剤はやらないほうがいいと言われた、などの理由が多いです。
こうして抗がん剤を毛嫌いする方が多いのも事実です。
以下の記事は抗がん剤を含めて標準治療がなぜ軽んじられているのか、なぜ嫌われているのか、なぜ避けられているのかについて考察しています。

中でも以下の
しかし、千差万別であるはずの患者さんに、ガイドラインで示された標準治療を、杓子定規に当てはめようとする弊害がときどき出てきている。これは「cookbook medicine(料理本医療)」と批判され、EBM(科学的根拠に基づく医療)を誤解した医療側に原因がある。」
という部分は結構当たっているのではないでしょうか?

なんでも学会推奨のガイドラインにのっとって考える、といえば聞こえはいいですが、ほかの治療法はガイドラインにないから否定するわけです。つまり、自分たちが絶対的に正しいという初歩的な間違いを犯しています。

がん治療が非常にむつかしくて根治で来てない現状を考えたら、医師としては謙虚になってもっといい治療を探すべきです。そして、学会が抗がん剤メーカー、製薬メーカーの支配下に置かれていて、効果がある自然療法を今まで駆逐してきた医療の歴史にも目を向けるべきです。
そういう努力もしないからこそ、患者さんたちが代替医療に過剰な期待をしたり妄信する現状があるのだと思います。

あくまでも科学的な視点に立ち公平に治療法を俯瞰してみれば、代替医療と標準治療の統合である統合医療の有用性も見えてくると思います。

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がん治療の「標準治療」はなぜ軽視されるのか…専門家は「検定済みの教科書のようなもの」と指摘(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース

がん治療の「標準治療」はなぜ軽視されるのか…専門家は「検定済みの教科書のようなもの」と指摘

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「がんの性質は人それぞれ」