先端医療的がん治療

がん治療の現状について②

前回はステージⅠ、Ⅱの患者さんに対して食事療法と自律神経免疫療法が有効であることを書きました。これは自己治癒力を最大限に引き出す方法としてほぼ確立されてきていると思われます。きちんと指導の出来るクリニックに来ていただいて食事療法の指導と自律神経免疫療法(針と呼吸法です)を指導されてして、大して高価でもないサプリメントを摂取することで術後の再発をほぼ防げるのですからこれは良い方法だと思います。当院でもステージがⅠ、Ⅱのかたに関してはほぼこの方法で再発防止に成功しています。問題は②(ステージⅢ、Ⅳ)の患者さんたちです。標準療法でさえこれらの患者さんたちを完治させるのは困難です。しかしながら私の師匠のウイークスはこれをやってのけています。統計は出されていませんが、いわゆるCR(完全寛解、ガンが一定期間消失した状態)やPR(部分寛解、ガンの大きさが半分以下になり3ヶ月以上経過した状態)になる患者さんが約50%程度いたと思います。実際にクリニックにきている患者さんはステージⅣの方がほとんどでしたから、その半分近くの方がガンの縮小や消失になっているのは非常に効果的な治療だと思います。その方法ですが... 詳細を見る

先端医療的がん治療

あけましておめでとうございます。2014年

新年明けましておめでとうございます。今年も点滴療法を中心に難病患者さん、がん患者さんのためになる治療法をこのブログで紹介してゆきたいと思います。今現在の治療法についてまとめておきたいと思います。がん治療ですが、標準療法を含めてこれですべてがオーケーという治療は残念ながらいまだに出てきていません。しかし、トータルで考えてみると非常に成績の良い治療のパターンがあると考えられます。それはさまざまな治療法とライフスタイル矯正とを組み合わせた場合に良い結果が出ているということです。これに関してはどこの名医といわれる先生方のクリニックでも同様だと感じます。日本では自律神経免疫療法を中心にされている先生方のクリニック、点滴療法を中心にされている先生方のクリニックでも同様の成績です。本日は私が見た今まで最高の治療効果を挙げているアメリカのウイークスクリニックでの治療法について述べます。具体的にはどうかですが、ガンの場合はその進行具合でも治療法は変わります。ステージ分類で言うと①ステージⅠ~Ⅱ(局所のガン、または大きくはないガンでリンパ節転移があってもわずかなもの)②ステージⅢ~Ⅳ(進行して大きなガン、... 詳細を見る

先端医療的がん治療

ベジタリアン食で大腸がんの抑制効果

ベジタリアン食による大腸腺腫リスク低下効果@アジア人ベジタリアン食といってもいろんなベジタリアンがあるが、適切にコントロールされたベジタリアン食は大腸がんの発生が低く、大腸良性腫瘍の発生も低いことが示された。****************************http://www.dhcblog.com/kamohara/今月の消化器病学の専門ジャーナル(電子版)に、ベジタリアン食と大腸腺腫リスクとの関連を調べた疫学研究が報告されていました。(Dig Dis Sci. 2013 Dec 10)これまでの多くの研究によって、ベジタリアン食摂取群では、非ベジタリアン食摂取群よりも、生活習慣病リスクが低いことが知られています。また、AICRなどがん予防指針では、赤肉や加工肉の摂取によるがんリスク増大が示されています。さて、今回の研究では、アジア人において、大腸がんの前段階である大腸腺腫と、ベジタリアン食との関連が検証されました。(大腸がんは、近年、増加しており、超高齢社会や食生活の変化などの影響が考えられています。)具体的には、横断研究として、ベジタリアン食を実践している仏教の僧侶:ベジ... 詳細を見る

グルコサミンが大腸がんのリスクを低下する可能性がある

疫学的にはグルコサミンの摂取は大腸がんのリスクを減らしている可能性があると報告されている。メカニズムは炎症の抑制である。がんと炎症には関連があるだけに、グルコサミンには期待がかかっているだろう。 グルコサミンはNF-κBを抑制し抗炎症作用を示す******************http://www.dhcblog.com/kamohara/category_12/今月の消化器病学の専門ジャーナル(電子版)に、グルコサミンによるNF-κB抑制を介した抗炎症作用が報告されていました。(J Gastroenterol Hepatol. 2013 Dec 10)疫学研究では、グルコサミンサプリメントの利用と、大腸がん(結腸がん・直腸がん)リスクとの間に負の相関が見出されています。がんの病態には、慢性炎症の関与が知られています。そして、グルコサミンに関する基礎研究では、抗炎症作用が示されています。(例えば、グルコサミン由来成分の抗炎症作用)そこで、今回の研究では、大腸がんの前段階とされる大腸炎に対するグルコサミンの作用が検証されました。具体的には、デキストラン硫酸(DSS)誘発大腸炎... 詳細を見る

ビタミンC点滴療法

進行癌患者に対する高濃度ビタミンC点滴療法に関する新論文

古くて新しい論争はビタミンCの代名詞ともなっている。ビタミンC点滴療法は1976年と1978年に衝撃的な2つの論文が発表されて以来、毀誉褒貶の中で以来40年近くを経過している。 これを何とか形にしようとする医師たちと、この治療法を葬り去りたい勢力の戦いが続いてきた。近年ではがん治療の軸足は遺伝子治療に移ってきているかのような報道が多いが、実際には遺伝子治療は実用化しておらず、新しい新薬の効果もいまだに決定的なものとはなっていない。 しかし、この論文にもあるように、ほとんど毒性もなく安価でがん細胞に対して効果があるビタミンCはもっと取り上げられるべきものであると思われる。***************************http://ar.iiarjournals.org/content/29/3/809.full進行癌患者の治療の高用量ビタミンC(アスコルビン酸)療法 サトシOHNO1,2、 ユミコOHNO2、 ノブタカSUZUKI1,2、 GEN-ICHIRO SOMA3,4,5、そして、 マサキINOUE2+ 著者提携 補完的なおよび代替医療臨床研究開発、金沢大学、医学の大学院... 詳細を見る