前回はステージⅠ、Ⅱの患者さんに対して食事療法と自律神経免疫療法が有効であることを書きました。
これは自己治癒力を最大限に引き出す方法としてほぼ確立されてきていると思われます。
きちんと指導の出来るクリニックに来ていただいて食事療法の指導と自律神経免疫療法(針と呼吸法です)を指導されてして、大して高価でもないサプリメントを摂取することで術後の再発をほぼ防げるのですからこれは良い方法だと思います。
当院でもステージがⅠ、Ⅱのかたに関してはほぼこの方法で再発防止に成功しています。

問題は②(ステージⅢ、Ⅳ)の患者さんたちです。
標準療法でさえこれらの患者さんたちを完治させるのは困難です。しかしながら私の師匠の
ウイークスはこれをやってのけています。
統計は出されていませんが、いわゆるCR(完全寛解、ガンが一定期間消失した状態)や
PR(部分寛解、ガンの大きさが半分以下になり3ヶ月以上経過した状態)になる患者さんが
約50%程度いたと思います。実際にクリニックにきている患者さんはステージⅣの方がほとんどでしたから、その半分近くの方がガンの縮小や消失になっているのは非常に効果的な治療だと思います。

その方法ですが、かの地アメリカでは免疫療法(患者のNK細胞、樹状細胞などを培養して
100倍以上に増やし、再び体内へ点滴して戻す方法)はあまり普及していません。
その代わりに抗がん剤の少量投与法であるIPT療法やホメオパシーなどの自然療法が
多くやられています。

自然療法には食事療法、ホメオパシーなどのエネルギー療法、気功療法、精神療法、
なども含まれています。これらの療法が奏功しているためでしょう、アメリカではガンで死亡する人が
減ってきています。

ウイークス先生のところではもっとも力を入れていたのが点滴療法でした。点滴療法はビタミンCが基本ですが、ビタミンCよりも力を入れてやっていたのは抗がん剤の少量投与です。少量投与の抗がん剤でも通常投与の抗がん剤と同様、いえそれ以上の効果を出していました。

抗がん剤を効かせるには2つの特徴を利用します。
2つの特徴とは一つは低血糖状態のほうが効果的であること。
もう一つはがん細胞の細胞サイクルにおいて合成期に抗がん剤を投与することが効果的です。この2つの特徴を利用するためにインスリンを使って血糖値を下げるIPT療法という治療法があります。

今回はここまでです。