先端医療的がん治療

サリノマイシンと転移性乳がん

サリノマイシンのきじがったので転載する。ウイークス先生のサイトからである。サリノマイシンが転移性のがんにどのように働くがを説明している。がん細胞の分化を促進することがかぎになっているようである。*********************癌幹細胞スクリーニング2014年4月1日にブラッドフォードS.週博士によって掲示されるウイークス博士のコメント:癌幹細胞に対する治療は、がん細胞が緩解(一時的に縮小するなど改善すること)することや、緩解状態にとどまるために必要である。癌幹細胞は、我々を殺す細胞である。あなたのがん治療の主治医が癌幹細胞について何を知っているかがあなたの未来を決定する、もしなにも知らないとしたら、逃げ出すことだ!!「…最も強力に幹細胞に打撃を与えると確認されているものはサリノマイシンsalinomycinである。これは、非常に選択的なカリウム・イオノフォアである。そして、双方向性イオンflux…を容易にする」乳癌幹細胞:細胞分化療法による根絶?ハルトムートBeug1、*分子病理学研究所、Bohrgasse博士7、1030のウィーン、オーストリア*Correspondence... 詳細を見る

先端医療的がん治療

エーザイが新規Wntシグナル阻害剤の共同研究契約をVerastem社と締結

サリノマイシンと転移性乳がんの幹細胞を選択的に攻撃する薬剤が開発されている。今までは抗がん作用を持つ薬の開発が盛んだったが、これからは幹細胞を攻撃することがメインの目標となる。幹細胞を押さえ込むことが転移性がんの治療に効果的だからである。つまり、通常の抗がん剤では転移を回避することが出来ずいずれ時間の問題で転移再発するからである。このことから一部では転移するがんは本当の悪性であるから治療しても意味がない。ということをいう医師も出てきている。しかし、この転移のメカニズムを阻止することが出来たら転移性のがんでも抑えることが可能ではないだろうか。******************************************2012/7/18エーザイは、7月17日、米子会社のエーザイ・インクが、米Verastem社との間で、がん幹細胞を標的とするWntシグナル阻害剤に創出に向けた共同研究契約を締結したと発表した。エーザイは、この契約に基づき、Verastem社が開発中のポリエーテル系天然物VS-507(一般名:サリノマイシン)の類縁体を合成展開し、新規Wntシグナル阻害剤を創出していく計... 詳細を見る

天然自然抗がん物質療法

リコピンによる乳がん細胞増殖抑制作用

 乳がん、前立腺がんに対する抗がん作用は大豆製品でも認められるが、トマトのリコピンにもその作用があった。野菜には多くの抗がん作用がある。食事では低炭水化物ががんを抑制する作用があるが、トマトには糖類も含まれている。肉類にはがんを促進する働きがあるため、進められないが、結局のところ断糖食で肉もとらなければ最強と考えられる。つまり、魚と大豆からたんぱく質をとり、油は抗がん作用があるオメガ3油をとるのが良いだろう。******************http://www.dhcblog.com/kamohara/category_12/今月のがん研究の専門ジャーナルに、リコピンによる乳がん細胞増殖抑制・アポトーシス誘導作用を示した基礎研究が報告されていました。(Anticancer Res. 2014 Mar;34(3):1377-86.)トマトに含まれる赤色色素のリコピンは、抗酸化作用や抗がん作用を有しており、疫学研究では、肺がんや前立腺がん、乳がん、大腸がん、脳卒中のリスク低減効果が示されています。さて、今回の研究では、乳がんの細胞周期別のカロテノイド類による作用が検証されました。具体的... 詳細を見る

天然自然抗がん物質療法

大豆イソフラボンによる乳がんリスク低下作用@アジア人 

大豆イソフラボンの効果もいろいろながんのリスク低下に役立つようだ。特に乳がん、前立腺がん、肺がんに関しては論文が多い。一方、乳がんや子宮がんなど女性ホルモン、エストロゲン依存性のものに対してはがん予防効果はあるが、がんになってしまった後にはがん増殖作用もあるといわれている。さまざまな研究発表があるが、最近では日本人が日常生活で摂取する程度の豆腐や納豆の量ならば、乳がん患者でも予後に良い影響を与え再再発予防、生存率の低下をもたらすことが分かっている。*******************http://www.dhcblog.com/kamohara/アジア人女性において、大豆イソフラボンの摂取による乳がんリスク低下作用を示したメタ解析が報告されていました。(PLoS One. 2014 Feb 20;9(2):e89288.)大豆製品には、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカルの1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。これまでの研究では、大豆の摂取による乳がんリスクの低下、大豆由来のイソフラボンなど植物性エストロゲン... 詳細を見る

天然自然抗がん物質療法

コーヒーの摂取による前立腺がんリスク低下作用@メタ解析

コーヒーの摂取による前立腺がんリスク低下作用@メタ解析コーヒーの作用で驚くのはクロロゲンの抗酸化作用である。酸化がいかにからだに悪いのか、普段酸化を抑える食品をとってないことがどれだけさまざまな病気を引き起こしているのかを考えなければならない。その意味ではビタミンを摂取することも同様に大切なことだと思われる。*******************http://www.dhcblog.com/kamohara/今月のがん研究の専門ジャーナル(電子版)に、コーヒーの摂取と、前立腺がんリスクとの関連を調べた研究が報告されていました。(Cancer Causes Control. 2014 Mar 2.)これまでの研究において、コーヒーの摂取による健康維持・生活習慣病予防効果が報告されています。コーヒーに含まれるポリフェノールの1種、クロロゲン酸の抗酸化作用を介した効果と考えられています。さて、今回の研究では、コーヒーの消費量と、前立腺がんリスクとの関連について、メタ解析が行われました。具体的には、主要な医学データベースから2013年6月までの研究が対象となり、12報の症例対照研究から前立腺が... 詳細を見る