緑茶の摂取は口腔がんの発生を抑制する働きがある。

緑茶とコーヒーにはともにポリフェノールの働きでがんの抑制作用があるようである。

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今月の口腔腫瘍学の専門ジャーナル(電子版)に、茶飲料の摂取と、口腔がんリスクとの関連を検証したメタ解析が報告されていました。(Oral Oncol. 2014 Jan 2.)

栄養疫学研究では、さまざまな茶飲料の摂取と、口腔がんとの関連が調べられてきましたが、
それらの結果にはばらつきがみられます。

そこで、今回の研究では、茶飲料の摂取と口腔がんリスクとの関連についてメタ解析が行われました。
具体的には、PubMedなどの主要なデータベースから14報19研究が抽出され、
口腔がん患者4675名が対象となりました。

解析の結果、まず、茶飲料の摂取量に関して、最高群では、最低群に比べて、口腔がんリスクが15%低下していました。(95%CI; 0.853, 0.779-0.934)
次に、緑茶の摂取は、口腔がんリスク低下と有意に相関していました。(20%のリスク低下)

しかし、紅茶の摂取は、口腔がんリスクとの関連は認められませんでした。
アジア人と白人において、茶飲料摂取による口腔がんリスクの有意な低下が認められています。

以上のデータから、茶飲料、特に緑茶の摂取による口腔がん予防/リスク低下効果が示唆されます。
緑茶には、ポリフェノールの1種である緑茶カテキンが含まれており、抗酸化作用による生活習慣病予防効果の他、抗肥満作用が注目を集めています。
(緑茶由来のテアニンもサプリメントとして用いられています。)