統合 医療

ウコンによる糖尿病予備軍での記憶能の改善効果 

血糖値がたかいと認知症になりやすいのだが、血糖値を下げるだけで認知症が改善するわけでもなさそうである。ウコンの働きのさらなる詳細がわかることを願っている。きっと面白いメカニズムで働いているのだろう。 *****************************http://www.dhcblog.com/kamohara/今月の臨床栄養学の専門ジャーナルに、糖尿病予備軍において、ウコン投与による記憶能の改善作用を示した臨床研究が台湾のグループから報告されていました。 (Asia Pac J Clin Nutr. 2014;23(4):581-91.) 血糖値が高いと認知症のリスクが高まることが知られており、糖尿病の合併症としての認知症対策が求められています。 今回の研究では、糖尿病予備軍において、ウコンとシナモンによる認知機能への影響が検証されました。 なお、シナモンは、先行研究において、血糖コントロール改善作用が示されており、ウコン/クルクミンは、認知症リスク低下作用が示されています。 具体的には二重盲検偽薬対照試験として、60歳以上の糖尿病予備軍患者48名を対象に、 (被験... 詳細を見る

統合 医療

ビタミンDが低いと関節リウマチが増悪 

ビタミンDには炎症や免疫調整作用があり、関節リウマチの症状を改善することが分かった。ほかにも抗がん作用もあり副作用もこれと言ったものがなく使いやすいサプリメントだと言える。***************************http://www.dhcblog.com/kamohara/今月の臨床リウマチ学の専門ジャーナルに、ビタミンDと、関節リウマチの症状との関連を調べた研究が、ポーランドのグループ(Military Institute of Medicine, Warsaw)から報告されていました。(J Clin Rheumatol. 2015 Apr;21(3):126-30.) ビタミンDは、免疫調節作用や抗炎症作用を有しており、健康保持や疾病予防に重要な役割を果たしています。 現在、多くの生活習慣病や慢性消耗性疾患において、ビタミンD不足が見出されており、ビタミンDサプリメントの利用が推奨されています。(この場合の摂取量は、単に欠乏症を防ぐための量ではなくて、ある程度の用量を想定しています。具体的には1日あたり1,000 IU~4,000 IUあたりです。) さて、今回の研... 詳細を見る

統合 医療

世界最高齢大川ミサヲさん死去=117歳、老衰で―大阪

世界最高齢大川ミサヲさん死去=117歳、老衰で―大阪世界最高齢者がなくなったらしい。食生活は何でもよく食べており、すしと麺類が大好物だったらしい。コーヒーもたくさん飲んでいたとあるが、実際に我々が研究しているような食事内容を忠実に守っていたわけではないだろう。どこに長寿のヒントがあるのか?人間はエサのように健康的な食事を食べていれば健康を維持できるのか?そんなことも考えてみたほうがいいと思う。私は人間の本質は精神と脳と肉体の複合だと思っているので、肉体にいくら良い影響を与える物質を投与しても人間は健康にはならないと思っている。幸福はなおさら別のものだと考えている。長寿は素晴らしいが、人間として生まれてきた理由は長寿目的ではなくていかに幸福に生きるのかであろうと思っている。自分の置かれた環境で幸福になる道を見つける事、自分の得意なことで他人に奉仕できることが幸せだと思う。****************************************http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150401-00000043-jij-soci時事通信 4月1日(... 詳細を見る

サプリメント療法, 統合 医療

ビタミンDがアトピー性皮膚炎の免疫調整作用および抗炎症作用を持っている

免疫の研究でわかったこと。アトピーの子供においてはビタミンDが炎症抑制と免疫反応の正常化をもたらすことが分かった。うちの子供も軽いアレルギー性の皮膚炎があるが、高原の暴露を減らすことだけでなくビタミンDの摂取も行っている。でも3か月本人に自発的に飲ませるのは難しいので親の務めだと思っている。***************************************http://www.dhcblog.com/kamohara/今月のアレルギー免疫研究の専門ジャーナルに、アトピー性皮膚炎の小児において、ビタミンDサプリメント投与による免疫調節作用を示した臨床研究が、イタリアのグループ(University of Chieti)から報告されていました。(Int Arch Allergy Immunol. 2015 Mar 13;166(2):91-96) ビタミンDは、免疫調節作用や抗炎症作用を有しており、健康保持や疾病予防に重要な役割を果たしています。 現在、多くの生活習慣病や慢性消耗性疾患において、ビタミンD不足が見出されており、ビタミンDサプリメントの利用が推奨されています。 (... 詳細を見る

統合 医療

日本人の主食が過敏性腸症候群(IBS)のリスクを高める 

  主食が腸炎のリスクを高めるとは、何とも悲劇的な事実が解りました。今までも、炭水化物は体に良くない、血糖値が上がり老化が進みやすいこと、中性脂肪が上がりやすい、太りやすい、血糖値が上下しやすくてうつ状態を引き起こしやすいことは解っていました。今回は、過敏性腸症候群IBSのリスクが上がりやすいことを示しています。こうなると主食は悪者扱いだなと思います。 *************************************http://www.dhcblog.com/kamohara/今月の科学誌に、日本人において、主食の摂取と、過敏性腸症候群リスクとの関連を調べた研究が、東北大学のグループから報告されていました。(PLoS One. 2015 Mar 18;10(3):e0119097.) 過敏性腸症候群(IBS: Irritable Bowel Syndrome)とは、慢性的に下痢や便秘などの便通異常を生じる疾患です。 IBSでは腹痛や腹部不定愁訴を伴いますが、腸管に器質的な異常は見出されず、消化管の運動異常や知覚異常が認められます。QOLが低下するため、就業などに支... 詳細を見る