統合 医療

血中ビタミンDが高いと喘息の増悪リスクが低い

ビタミンDの効用は骨を強くすることが日本では広く知られているが、実は癌での死亡率の低下に関連があり、喘息の増悪リスク低下に関連もある。またインフルエンザの予防効果もあり今の季節には欠かせない栄養素と言えるだろう。 ****************************http://www.dhcblog.com/kamohara/アレルギー病学の専門ジャーナル(電子版)に、喘息の病態と、血中ビタミンD値との関連を調べたメタ解析が、オーストラリアのグループ(University of Melbourne)から報告されていました。(Allergy. 2015 Jan 28.) 近年、ビタミンDは、骨の健康維持だけではなく、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な効果が示されています。 一般に、健康保持や疾病予防、ヘルシーエイジングを目的としたビタミンD3サプリメントは、 1日あたり25マイクログラム(1,000 IU)から、50マイクログラム(2,000 IU)が推奨されます ビタミンDは、ディフェンシンの産生を亢進し、インフルエンザなどの呼吸器感染症リスクを減らすことが知られてい... 詳細を見る

幸福はどうやって我々を健康にするのか?

前々回紹介したケリーターナー博士のサイトからです。病気から回復する人々の研究を進めていると、人間はどのようにして幸福になるのかがわかります。つまり、どうして病気になったのか?そしてその原因を取り除いたり、矯正することで病気が治ってゆくことを目の当たりにすると、治癒とは健康であることと同じ意味だと分かります。幸福になるために病気になったと感じる人がいるのもわかる気がします。本当の幸福は何でしょう?幸福を追い求めて不幸になる人も多いのではないでしょうか?物質だけが幸福でしょうか?精神だけで幸福になれるのでしょうか?そんなことを考えさせてくれます。******************************http://www.drkellyturner.com/2014/07/how-happiness-makes-us-healthy/幸福は、どのように我々を健康にするか席を譲りなさい、デカルト-精神と肉体が別々かどうかについての議論が公式に終わる。過去50年の間に、科学者は精神と肉体が接続される、だけでなく彼らが親密に、そして、力強く絡み合っているということをも発見した。最終的に議論に... 詳細を見る

統合 医療

ビタミンEによる高血圧改善効果

ビタミン剤による効果としては昔から高血圧にはビタミンEと言われている。このたびそれを裏付ける研究があった。三分位で摂取量が多い群と少ない群で見たら19-27%のリスク低下ということです。サプリメントを摂取する人と食事で相違はないということですから、健康に気を付けてビタミンの豊富な食生活を送ることが大切であるということです。******************************http://www.dhcblog.com/kamohara/栄養学研究の専門ジャーナルに、ビタミンEによる高血圧改善効果を示したメタ解析が報告されていました。(J Nutr Sci Vitaminol (Tokyo). 2014;60(4):239-45.)ビタミンEは、代表的な抗酸化ビタミンの1種です。トコフェロールとトコトリエノールに大別され、それぞれα、β、γ、δに分けられるために合計8種類があります。ビタミンEは、抗酸化作用を介した生活習慣病予防効果が期待され、ベーシックサプリメントとして広く利用されています。さて今回の研究では、2007年の全国健康栄養調査データから、ビタミンEの摂取と、高血圧症... 詳細を見る

サプリメント療法, 統合 医療

植物・ハーブサプリメントによる有害事象は稀である

植物性のサプリメントで何か副反応を示す経験をしたことがない。もともと食品が主成分のものであり、かつサプリメントの形をしていてもそれほど大量ではないのだろう。また、ものによっては薬効成分を持つ植物は、大体が薬となって発売されていることが多い。薬にもなってないのに、薬効がある、薬効に近いものがあるのがサプリメントの面白いところだと思う。 ただし、この研究の中にあるようにカンゾウ、ダイズ、イチョウバには有害事象もあるようである。我々も時折検査などしつつ、サプリメントを使用する必要がある。**************************************http://www.dhcblog.com/kamohara/今月の臨床薬理学の専門ジャーナル(電子版)に、植物・ハーブのサプリメントの有害事象に関するレビューが、イタリアのグループから報告されていました。(Br J Clin Pharmacol. 2014 Sep 24)今回のレビューでは、1.植物食品やハーブに由来するサプリメント摂取に関連したヒトでの有害事象、2.誤って毒性のある植物を利用したケース、3.植物/ハーブサプリメン... 詳細を見る

統合 医療, 抗加齢

お酒に弱い人、心臓も? 心筋梗塞、重症化の傾向

お酒に弱い=活性酸素の除去能力が低い、だとは思わなかった。お酒に強くて飲酒しない人が最強ということか?!面白い記事である。細胞内の酵素の持つ力ではこの結果であるが、食事やサプリメントの摂取状況でも活性酸素の分解能は違ってくるだろうから、これだけですべてとはいえないだろう。*************http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140928-00000024-asahi-sci朝日新聞デジタル 9月28日(日)15時45分配信  お酒に弱い体質の遺伝子型を持つ人は、心筋梗塞(こうそく)になったときに心臓のダメージが大きくなりやすいとする研究結果を、米スタンフォード大のチームがまとめた。ヒトのiPS細胞を使った実験で確かめたという。論文を米医学誌サイエンス・トランスレーショナル・メディシン電子版に発表した。 お酒に強いか弱いかは、悪酔いの原因となる物質アセトアルデヒドを分解する酵素をつくる遺伝子の型に左右される。遺伝子に変異があって、その酵素をうまくつくれないタイプの人はお酒に弱くなる。こうしたタイプは東アジアの日本人や韓国人、中国人に多い。 チー... 詳細を見る