末期ガンから完全治癒した患者の研究
(integ cancer thera sep 2009)雑誌に発表された論文から。 ガンサバイバーと言われる人たちを対象にした研究が発表された。医学的には余命3ヶ月と宣告されたにもかかわらず、完全治癒にいたる患者さんがいる。彼らの精神的心理的な特徴は何か? それが完全治癒に至るための必須の条件だとしたら我々は何を学ぶべきだろう?従来の、物質主義的な治療ではなく人間的精神主義的な治療が必要かもしれない。 ということをこの論文は示していると思われる。実際に臨床の現場にいて、感じることは物質主義的な治療ではガンの根本治癒には至らないということである。 それでも治療をしないわけにはいかない。目の前に患者さんがいるからだ。しかし、本当の治癒に至るには物質主義的な薬物療法だけでは限界があることも事実である。この論文の趣旨は簡単に言うと3つの特徴があったと言うことだ。① 人生で何が大切なのかに対しての「確実な」理解があったこと② 人生を価値あるものに「自主的に」作り上げてゆくこと③ 自尊心を強化し、他者への寛容と共感の気持ちをもち、より平和で喜ばしい... 詳細を見る