大豆製品摂取による卵巣がんリスク低下作用

大豆製品に抗がん効果があることは、様々な研究で分かってきている。ただし、乳がん、卵巣がん、子宮がんの治療として使えるかどうかはまだ分かっていない。これは女性器のがんがエストロゲンホルモン依存性を持つものがあるし、大豆製品には植物性のエストロゲン様作用があることも分かっているからである。しかし、サプリメントとしてのイソフラボンには正常者に対して女性器のがんを発生することはないという調査もある。ただし、がん患者さんに対しては分かってないことから、患者さんに対する投与は控えたほうが良いだろう。食道がん、前立腺がんのリスクも低下する研究もあることから、男女問わずがん予防には有用だと思われる。************************http://www.dhcblog.com/kamohara/栄養学の専門ジャーナルに、大豆および大豆イソフラボンの摂取と、卵巣がんリスクとの関連を調べた研究が、豪州と中国のグループから報告されていました。(Nutr Res. 2014 Apr;34(4):302-7.) 大豆など植物性食品の一部には、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカルの1種、イソフ... 詳細を見る

サプリメント療法, 統合 医療

若年発症SLE患者では血中ビタミンDが低い

自己免疫疾患においてビタミンDの低下と疾患のリスクに相関関係がありそうだという研究である。ビタミンDは不思議なビタミンであり、昔は骨密度の低下した患者のための治療に使うだけであったが、最近はがんの治療、自己免疫疾患の治療、など難病系の治療にも良く使われている。サプリメントで摂取できて副作用も少ないので摂取見てはいかがだろうか。 **********************http://www.dhcblog.com/kamohara/今月のSLE研究の専門ジャーナル(電子版)に、若年発症SLE患者における血中ビタミンD値を調べた研究が、イタリアのグループから報告されていました。(Lupus. 2014 Apr 14.)近年の研究によって、さまざまな生活習慣病や慢性疾患の患者では、血中ビタミンDの低値が示されています。今回の研究では、若年発症全身性エリテマトーデス(juvenile-onset SLE、JSLE)患者におけるビタミンD値が調べられました。具体的には、白人の若年SLE患者45名(男性9名、女性36名、平均年齢18.9 ± 6... 詳細を見る

サプリメント療法, 統合 医療

メタボ患者はCAM(補完代替医療)をより利用している。

メタボリック症候群の患者さんたちの多くがCAMを利用しているというデータが出てきている。では、CAM利用者にメタボからの改善する率が高いというデータがあるかというとそうでもないと、勝手に想像している。ダイエットサプリメントやハーブを使うことと、病院での薬を内服することの違いはどこにあるのだろうか?我々が行っている統合医療の最高の治療法はおそらくはライフスタイルの改善だと思っている私は、サプリメントやハーブの効果を否定するものではないが、サプリメントやハーブを購入して服用すればメタボは直るなどという安直でばかげた考えは持っていない。最強の治療法はメタボになった原因を生活の中から取り除くことである。 **************http://www.dhcblog.com/kamohara/今月の統合医療の専門ジャーナル(電子版)に、メタボリック症候群患者における補完代替医療(CAM)の利用状況を調べた研究が、イギリスのグループ(University of West London)から報告されていました。(J Integr Med. 2014 Apr 16.)これまでの研究によっ... 詳細を見る

霊芝によるがん転移抑制メカニズム 

霊芝によるがん転移抑制メカニズム レイシががん細胞の浸潤、転移を促す遺伝子を抑制するという報告です。食べ物が遺伝子に影響するというのは明らかになっていて、だから食事が大切だという話があるのです。キノコ類や大豆製品ががんの抑制に働くことは有名で、がんの患者さんだけではなく予防のためにもこれらの食品を摂取することが推奨されます。 ******************http://www.dhcblog.com/kamohara/腫瘍学の専門ジャーナルに、霊芝(レイシ、学名Ganoderma lucidum)によるがん転移抑制メカニズムを調べた基礎研究が、米国のグループ(Indiana University)から報告されていました。(Int J Oncol. 2014 Jun;44(6):2009-15.)がんの標準治療に対する補完としては、キノコ系のサプリメントがよく知られています。コクランにも、霊芝のレビューが示されています。(霊芝(レイシ)のがん治療における臨床的意義)また、ウコン/クルクミンに関しては、標準治療に抵抗性の大腸がんやすい臓がんを対象に、臨床試験第2相/第3相が... 詳細を見る

クルクミンは(そして、多くの他の植物性産物は)-化学療法からあなたを保護します

ウイーク医師のサイトから。クルクミンにかかわらず、植物性の抗酸化サプリメントは抗がん剤の働きを助け、かつ抗がん剤の副作用から体を守る働きがある。がん細胞を殺す働きを植物成分にはがんの抑制的な働きがあり、肉類にはがんを増進する働きがある、抗がん剤にはがん細胞を殺す働きがあるが、一方でがん細胞を作る働きもある。なるだけ植物性の食事をすることに気をつけるべきである。http://weeksmd.com/2014/01/curcumin-protects-chemo/*******************週博士のコメント:私は、簡単に用心していない患者に軽率に、彼らが教えられたもの(患者に最適な治療は何か?と自分で読んだり考えたりしたことよりも)を繰り返しているのんきな腫瘍学者に飽き飽きしている。標準的な治療の力よりも明らかにホメオパシーのレメデイが力強くかつ、毒性が少ない場合でさえ、標準治療を行っている医師たちは患者にこれらの治療のオプションを見せることをしない。我々はこのような言葉が話されていることを繰り返し聞いている。{決して抗酸化物質のサプリメントを摂取しないでください。それは抗がん剤... 詳細を見る