がんとサプリメント

米国のがん患者の73%は治療中(後)にサプリメントを利用 [2016年05月31日(火)]日本でも統合医療の地位向上が徐々に起きつつある気がします。特に難病においては、難病というだけあり通常療法では治療効果もあまり上がらないわけで、個別医療という観点からも統合医療の様々な治療法を利用することは間違いではありません。統合医療の内容にはサプリメントの利用や、心身相関医学、エネルギー療法、徒手療法もあります。日本の患者さんもサプリメントや食事療法にとどまらずいろんな治療法を取り入れればいいと思います。**************************http://www.dhcblog.com/kamohara/今月の統合腫瘍学の専門ジャーナル(電子版)に、米国のがんセンターにおけるCAM(補完代替医療)の利用状況を調べた研究が、米国のグループ(University of North Carolina at Chapel Hill)から報告されていました。 (Integr Cancer Ther. 2016 May 4.) 現在、統合医療の理念が広がりつつあり、いわゆる難治性疾患や生活習慣... 詳細を見る

サプリメント療法

納豆の抗がん作用で癌細胞死

納豆の抗がん作用で癌細胞死 納豆や大豆製品が癌細胞を死滅することは以前から多くの文献がある。今回はそのメカニズムについて工学的な電荷の性質を利用していることが明らかになった。天然の大豆製品が癌の予防効果や治療効果があることのメカニズムが徐々に解明されている。 ***************************************http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160331-00010000-newswitch-sctch納豆に抗がん作用。抗菌ペプチドで24時間内に細胞死滅ニュースイッチ 3月31日(木)7時30分配信ツイート シェアする  抗がん剤の開発が最終的な目標に 秋田大が確認。まずは抗菌スプレーやマスクなどの開発につなげる秋田大学大学院理工学研究科の伊藤英晃教授らは、納豆に含まれる成分から抗がん作用がある物質を発見した。納豆をすりつぶして取り出した成分から抗菌作用のあるアミノ酸の塊(抗菌ペプチド)を抽出。ヒトやマウス由来のがん細胞に抗菌ペプチドを投与したところ、24時間以内にがん細胞が死滅することを確認した。  同抗菌ペプチドはが... 詳細を見る

コエンザイムQ10+セレンによる高齢者の心臓病死亡率低下効果 

コエンザイムQ10の働きは抗酸化作用、ミトコンドリア機能の向上である。癌細胞ではミトコンドリア機能の低下とともにがん細胞のアポトーシス機能が低下する。そのためにコエンザイムやαリポ酸が使われる。また、ATP産生作用が低下するために細胞のエネルギー不足が生じ、酸化や炎症からの回復が遅れてしまう。線維筋痛症の患者さんにも有効なのはそのためである。****************************************************今月の科学誌プロスワンに、コエンザイムQ10+セレンサプリメントによる高齢者の死亡率への影響を検証した臨床研究が、北欧のグループから報告されていました。 (PLoS One. 2015 Dec 1;10(12):e0141641.) コエンザイムQ10は、抗酸化作用やATP産生作用を有する機能性成分で、体内でも産生されます。 しかし、加齢とともに内在性コエンザイムQ10は減少し、生活習慣病や慢性疾患でも低下がみられることから、アンチエイジング分野で広く摂取が推奨されているベーシックサプリメントです。 セレンは、抗酸化作用を有する必須ミネラルの1種... 詳細を見る

サプリメント療法, 統合 医療

緑茶抽出物による減量効果 

緑茶による減量効果について発表があった。緑茶は普段から飲んでいて減量効果があるし、血圧低下、脂質代謝改善、胃がんリスク低下効果がある。常用するに良いと思う。 **********************http://www.dhcblog.com/kamohara/臨床栄養学の専門ジャーナルに、高用量の緑茶抽出物による減量効果を示した臨床研究が、台湾のグループ(National Yang-Ming University)から報告されていました。 (Clin Nutr. 2015 May 29.) 緑茶には、ファイトケミカルの1種、カテキン類が含まれており、抗酸化作用や抗炎症作用を介した生活習慣病予防効果が知られています。 今回の研究では、緑茶カテキン(EGCG:エピガロカテキンガレート)を含む緑茶抽出物による脂質代謝への作用および減量効果が検証されました。 具体的には、ランダム化二重盲検試験として、腹部肥満の女性102名(BMI 27以上、ウエスト周囲径80cm以上)を対象に2群に分け、・1日あたり856.8 mgの緑茶カテキン投与群 ・投与群 の2群について、12週間の介入... 詳細を見る

サプリメント療法, 統合 医療

ビタミンDがアトピー性皮膚炎の免疫調整作用および抗炎症作用を持っている

免疫の研究でわかったこと。アトピーの子供においてはビタミンDが炎症抑制と免疫反応の正常化をもたらすことが分かった。うちの子供も軽いアレルギー性の皮膚炎があるが、高原の暴露を減らすことだけでなくビタミンDの摂取も行っている。でも3か月本人に自発的に飲ませるのは難しいので親の務めだと思っている。***************************************http://www.dhcblog.com/kamohara/今月のアレルギー免疫研究の専門ジャーナルに、アトピー性皮膚炎の小児において、ビタミンDサプリメント投与による免疫調節作用を示した臨床研究が、イタリアのグループ(University of Chieti)から報告されていました。(Int Arch Allergy Immunol. 2015 Mar 13;166(2):91-96) ビタミンDは、免疫調節作用や抗炎症作用を有しており、健康保持や疾病予防に重要な役割を果たしています。 現在、多くの生活習慣病や慢性消耗性疾患において、ビタミンD不足が見出されており、ビタミンDサプリメントの利用が推奨されています。 (... 詳細を見る