マルチビタミン・マルチミネラルサプリメントによるがん予防

 マルチビタミンミネラルはがん予防に役立つという研究です。1993年にはビタミンミネラルの高容量投与で末期がん患者が優位に余命が延長したという研究報告もあります。身近にある栄養素ですが、うまく摂取すれば抗がん作用、がん予防作用もあるのでぜひうまく利用したいものです。 **********************************http://www.dhcblog.com/kamohara/今月の臨床医学の専門ジャーナルに、プライマリケアにおけるマルチビタミン・マルチミネラルサプリメントのがん予防に関するレビューが、米国のグループから報告されていました。 (Postgrad Med. 2015 Jan;127(1):107-16) マルチビタミン・マルチミネラルサプリメントは、普段の食生活だけでは不足しがちな必須栄養素を念のために摂る、という保険的な意味合いに加えて、がんなどの生活習慣病や慢性疾患のリスク低減も示唆されています。 今回のレビューでは、マルチビタミンサプリメントあるいはマルチビタミンマルチミネラルサプリメントの、がん予防(がんリスク低減作用)について、ラン... 詳細を見る

大豆イソフラボンによる消化器がんリスク低下作用

乳がん、卵巣がん、前立せんがんのリスク低下だけではなくて消化器癌のリスク低下作用もあることがわかってきた。もともと大豆自体が抗がん作用がある食品、癌を予防するコカがある食品として有名であったが、今回それを個別に証明する研究があった。菜食主義は健康に良いということでもあろうが、逆に菜食の厳格な継続は低タンパク質や低コレステロールのために痩せすぎや免疫力の低下があるという報告もある。肉食は癌の発生、癌の増殖に作用するので控えたほうが良い。代わりに大豆製品を食べるのがいいと思っている。******************************http://www.dhcblog.com/kamohara/栄養学の専門ジャーナル(電子版)に,大豆イソフラボンと消化器がんリスクとの関連を調べたメタ解析が,オーストラリアのグループ(University of Sydney)から報告されていました。(Eur J Nutr. 2014 Dec 30.) 大豆やレッドクローバー、プエラリア・ミリフィカには、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカル(植物エストロゲン)の1種、イソフラボン類が豊富に含... 詳細を見る

ビタミンDサプリメントによる全がん死亡率低下:

ビタミンDと大腸がんの関係やインフルエンザの予防効果は有名だが、癌全体の死亡率低下についての発表である。免疫良性作用や抗がん作用があることは示されていたが、全体的ながん死亡率に対する良い作用もあるようである。やはり癌患者さんのとるべきサプリメントはこうしたエビデンスの積み重ねがあるものを推奨されるべきだろう。****************************http://www.dhcblog.com/kamohara/がん研究の専門ジャーナルに、ビタミンDサプリメントとがん罹患率・がん死亡率との関連を検証したメタ解析が、米国のグループ(Harvard School of Public Health)から報告されていました。(Br J Cancer. 2014 Aug 26;111(5):976-80.)ビタミンDは、骨の健康維持だけではなく、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な効果が示されています。また、各種の慢性疾患や生活習慣病では、ビタミンDが潜在的に欠乏している状態にあることも見出されており、健康保持・疾病予防の点から、ビタミンD3サプリメント(1日あたり1,000 IU... 詳細を見る

レスベラトロールの摂取と食道がんリスク低下

癌患者さんに勧めるサプリメントはビタミンC、D、マルチビタミンミネラル、そして、ケルセチン、レズベラトロール、そしてイソフラボンである。いろんなサプリメントが癌の発生抑制、また治療効果を持つのだが植物の中でもそういった作用を持つ者は限られているようで、上記のサプリメントがいつも顔を出している。***************http://www.dhcblog.com/kamohara/今月の栄養学の専門ジャーナルに、レスベラトロールの摂取と食道がんリスク低下との関連を示した疫学研究が、スウェーデンのグループ(Karolinska Institutet)から報告されていました。(Br J Nutr. 2014 Oct 27:1-8.)食事からのリグナン類、ケルセチン、レスベラトロールは、基礎研究においてがんリスク低下作用が示されています。また、ヒト研究では、リグナン類による食道がんリスク低下作用が見出されています。そこで今回の研究では、これらの3種類のファイトケミカルによる食道がんリスクへの影響が検証されました。具体的には、スウェーデンにおいて、症例対照研究として、食道腺がん患者181名... 詳細を見る

サプリメント療法, 統合 医療

植物・ハーブサプリメントによる有害事象は稀である

植物性のサプリメントで何か副反応を示す経験をしたことがない。もともと食品が主成分のものであり、かつサプリメントの形をしていてもそれほど大量ではないのだろう。また、ものによっては薬効成分を持つ植物は、大体が薬となって発売されていることが多い。薬にもなってないのに、薬効がある、薬効に近いものがあるのがサプリメントの面白いところだと思う。 ただし、この研究の中にあるようにカンゾウ、ダイズ、イチョウバには有害事象もあるようである。我々も時折検査などしつつ、サプリメントを使用する必要がある。**************************************http://www.dhcblog.com/kamohara/今月の臨床薬理学の専門ジャーナル(電子版)に、植物・ハーブのサプリメントの有害事象に関するレビューが、イタリアのグループから報告されていました。(Br J Clin Pharmacol. 2014 Sep 24)今回のレビューでは、1.植物食品やハーブに由来するサプリメント摂取に関連したヒトでの有害事象、2.誤って毒性のある植物を利用したケース、3.植物/ハーブサプリメン... 詳細を見る