• 乳がん、卵巣がん、前立せんがんのリスク低下だけではなくて消化器癌のリスク低下作用もあることがわかってきた。もともと大豆自体が抗がん作用がある食品、癌を予防するコカがある食品として有名であったが、今回それを個別に証明する研究があった。

    菜食主義は健康に良いということでもあろうが、逆に菜食の厳格な継続は低タンパク質や低コレステロールのために痩せすぎや免疫力の低下があるという報告もある。

    肉食は癌の発生、癌の増殖に作用するので控えたほうが良い。代わりに大豆製品を食べるのがいいと思っている。

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    栄養学の専門ジャーナル(電子版)に,大豆イソフラボンと消化器がんリスクとの関連を調べたメタ解析が,オーストラリアのグループ(University of Sydney)から報告されていました。

    (Eur J Nutr. 2014 Dec 30.) 大豆やレッドクローバー、プエラリア・ミリフィカには、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカル(植物エストロゲン)の1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。 また、抗酸化作用や抗炎症作用を介した機能性から、生活習慣病のリスク低下作用や抗がん作用も注目されています。 先行研究では,大豆製品の摂取による乳がんや前立腺がんのリスク低下作用が示されています。 さて,今回の研究では,大豆製品の摂取と,消化器がんリスクとの関連が検証されました。 具体的には,2014年5月までの主要医学データベースから,大豆摂取および大豆イソフラボンの摂取と,消化器がんリスクを調べた研究が抽出されています。 症例対照研究22報,コホート研究18報から, 633,476名の被験者,13,639名の消化器がん例がメタ解析の対象となりました。 解析の結果,大豆の摂取と,消化器がんリスクの7%低下との相関が認められました。 (OR 0.93; 95 % CI 0.87-0.99)また,大腸がんについては,8%のリスク低下 (OR 0.92; 95 % CI 0.96-0.99; p value heterogeneity = 0.163) 結腸がん・直腸がんについては,8%のリスク低下 (OR 0.92; 95 % CI 0.87-0.97; p value heterogeneity = 0.3)でした。 また,10報のRCTに関するサブ解析では,イソフラボンの摂取により,27%のリスク低下が見出され,0.73 (95 % CI 0.59-0.92; p value heterogeneity = 0), 結腸がん・直腸がんについては,イソフラボンの摂取により24%のリスク低下が示されました。 (OR 0.76; 95 % CI 0.59-0.98; p value heterogeneity = 0) 以上のデータから,大豆イソフラボン摂取による消化祈願リスク低下作用や大腸がんリスク低下作用が示唆されます。今後,大豆イソフラボンサプリメントを用いた介入試験による臨床的意義の検証が期待される分野です。 最近の研究では、次の報告があります。 植物エストロゲンによる更年期症状改善作用:メタ解析 植物エストロゲンの摂取による卵巣がんリスク低下:メタ解析