サプリメントの効果に関する評価

「抗酸化物質: 本当の話」研究会からのニュースが届いた。高酸化物質に対しての批判はどうして起こるのだろうか?利害対立にある製薬メーカーがこうした論文を作成しているという批判がある。色々な考え方があってしかるべきなのでどちらを批判するのも間違っている。あくまで科学的にはっきりできないこともあるのだという観点に立って考えたら、結局は患者さんの医療者の人生観によって選択は違ってくるのだと思われる。***************************************バイアスのかかった研究者、受け売りするマスコミhttp://www.iv-therapy.jp/omns/news/26.html執筆者: Gert E. Schuitemaker, PhD(OMNS、2013年5月14日) 見解が栄養素のように細かく分かれるテーマというのはあまりない。果物や野菜をたくさん摂る良質の食事は、健康に良く、多くの疾患を防ぐということは、ほとんどすべての人が認めている。そうした食事には、必須栄養素と抗酸化物質がたっぷり含まれている。それなら、なぜ、抗酸化サプリメントに対する非難が、世界中のマスコ... 詳細を見る

サプリメント療法

コーヒーとがんリスクについて

コーヒーの摂取と前立腺がんリスクとの関連  ******************http://www.dhcblog.com/kamohara/今月のがん研究の専門ジャーナル(電子版)に、コーヒーの摂取と前立腺がんリスクとの関連を調べた疫学研究が報告されていました。(Cancer Causes Control. 2013 May 24.)これまでの疫学研究によって、コーヒーの摂取による生活習慣病リスクの低下が知られています。例えば、コーヒーの摂取による2型糖尿病リスク低下、脳卒中リスク低下、うつ病リスク低下、肝がんリスク低下、認知機能の低下抑制などがあります。最近の米国での研究では、コーヒーの摂取と、致死的前立腺がんや進行がんリスク低下との有意な相関が示されています。そこで、今回の研究では、スウェーデンにおける症例対照研究として、コーヒーの摂取と前立腺がんリスクとの関連が検証されました。具体的には、前立腺がん症例の1,499名と、対照群1,112名が比較されています。解析の結果、前立腺がん症例群も対照群も、1日あたりのコーヒーの平均摂取量は3.1カップでした。まず、コーヒーの摂取と、前... 詳細を見る

サプリメント療法, 未分類

葉酸サプリメントによる大腸がんの予防効果

葉酸サプリメントによる大腸がん一次予防効果葉酸は動脈硬化のリスクとともに大腸がんリスクを下げる働きを持っている事が明らかになっている。 ******************今月のがん予防の研究ジャーナル(電子版)に、葉酸サプリメントによる大腸がんの一次予防効果を示した臨床研究が、中国のグループから報告されていました。(Cancer Prev Res (Phila). 2013 May 16.)大腸腺腫は、大腸がん(結腸・直腸)の前駆段階であり、いくつかの因子が、大腸腺腫リスク低下作用が示唆されています。今回の研究では、葉酸サプリメントによる大腸腺腫リスクへの影響が調べられました。具体的には大腸腺腫を有していない50歳以上の被験者を対象に、・1日あたり1,000μg(1mg)の葉酸サプリメント投与群、・非投与群の2群について、3年間の介入が行われ、血中葉酸値および大腸内視鏡による評価が行われました。791名(91.98%)が試験を完了しました。大腸腺腫は葉酸サプリメント投与群では64名(14.88%)、非投与群では132名(30.70%)に認められました。まず、葉酸サプリメント... 詳細を見る

サプリメント療法

キノコ類による免疫調整作用

キノコ類によるIL-23を介した免疫調節作用***************************今月の栄養学の専門ジャーナルに、シイタケなどのキノコ類による免疫調節作用のメカニズムを調べた基礎研究が、米国のグループ(Oklahoma State University)から報告されていました。(Nutr Res. 2013 May;33(5):388-396.)キノコ類には、ベータグルカンなどの多糖類が含まれており、免疫調節作用を介した抗がん作用や生活習慣病予防作用などが示唆されています。そこで、食用キノコや薬用キノコは、健康食品・サプリメントの成分としても用いられています。例えば、アガリクスや霊芝、メシマコブ、マイタケなどです。これらのキノコ類に関する研究として、まず、多くの基礎研究で抗がん作用や免疫調節作用が知られています。臨床研究では、QOL改善作用を示した報告などがあります。(がんの補完療法としてのRCTを組むのは容易ではありません。)また、食用キノコとしてシイタケ(Lentinus edodes)には、有効成分としてレンチナン((1-6,1-3)-β-グルカン)が含まれていま... 詳細を見る

サプリメント療法

緑茶カテキンと乳がんについて

緑茶カテキンの乳がんに対する抗がん作用・抗炎症作用緑茶の力はどの程度強いのだろうか?おそらくはこういう抗炎症作用、抗酸化作用はガンにならないために普段から摂取したほうがいいということだろうと思われる。治療効果としては緩徐に働くために治療期間が長いという欠点もある。なんにしろ普段からこういうよいうものは生活に取り入れるべきである。 ***********************************http://www.dhcblog.com/kamohara/category_12/今月の細胞生物学の専門ジャーナルに、緑茶カテキンによる乳がんに対する抗がん作用と抗炎症作用を示した基礎研究が報告されていました。(Vasc Cell. 2013 May 2;5(1):9.)緑茶には、緑茶カテキンが含まれており、多くの基礎研究や疫学調査によって、抗がん作用、がんリスク低減作用が示されてきました。特に、EGCGが主要な効果を示すと考えられています。さて、今回の研究では、乳がんに対する緑茶カテキンEGCGの作用として、HIF-1alpha とNFkappaB活性への阻害作用、VEGF... 詳細を見る