大豆イソフラボンによる前立腺がんリスク低下作用

大豆イソフラボンによる前立腺がんリスク低下作用 イソフラボンの抗癌作用は自然物質の中でも非常に強い。アメリカにはヒーランという大豆のサプリメントがあるが、これもまたガンに対する効果が強い。残念ながら、個人輸入も難しいのが現状であることが残念である。******************************http://www.dhcblog.com/kamohara/泌尿器科学の専門ジャーナル(電子版)に、大豆イソフラボンによる前立腺がんリスク低下作用を示したメタ解析が、オーストラリアのグループ(University of Melbourne)から報告されていました。(BJU Int. 2013 Sep 5.)これまでの基礎研究や疫学研究によって、前立腺がんリスク低下作用を示す機能性食品成分が知られています。代表的な成分に、トマトのファイトケミカルであるリコピン、大豆および大豆イソフラボンがあります。大豆では、大豆タンパクによる脂質代謝改善作用、大豆イソフラボンによる女性ホルモン様作用や抗酸化作用を介した機能性などが知られています。さて、今回の研究では、前立腺がんに対する大豆および大... 詳細を見る

クルクミン(ウコン)による抗炎症作用

クルクミン(ウコン)による抗炎症作用*******************http://www.dhcblog.com/kamohara/植物療法の専門ジャーナル(電子版)に、ウコンの機能性成分クルクミンによる抗炎症作用を示したレビューが報告されていました。(Phytother Res. 2013 Aug 7.)ウコンには有効成分としてクルクミンが存在し、抗炎症作用を示します。分子メカニズムは、NF-κB抑制を介した抗炎症作用です。慢性炎症は、がんや動脈硬化性疾患、肥満・メタボリック症候群など生活習慣病全般に共通する病態です。かつて、一般誌のTimeも、‘Inflammation: The Secret Killer’としてカバー特集を組んだことがあり、広く認知されています。そこで、サプリメント研究では、抗炎症作用を有する機能性食品成分の働きが注目されています。分子レベルでは、NF-κB経路に対する抑制作用を介した抗炎症作用が知られています。(ウコン成分クルクミンによる抗炎症作用は、NF-κB抑制です。)クルクミン/ウコンは、日本では、飲酒時の肝臓保護というイメージですが、海外の臨床試... 詳細を見る

ブロッコリによる炎症抑制効果

ブロッコリはガンの抑制効果、治療効果も明らかになってきている。CTC検査をしてもその効果があることは分かっている。炎症の抑制はガンの進展を抑制することでもある。またあらゆる炎症性疾患に対してもある一定の効果が期待できるだろう。***********http://www.dhcblog.com/kamohara/今月の食品科学/栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、ブロッコリの摂取による抗炎症作用を示した臨床研究が、イタリアのグループ(Università degli Studi di Milano)から報告されていました。(Int J Food Sci Nutr. 2013 Sep 2)慢性炎症は、がんや動脈硬化性疾患、肥満・メタボリック症候群など生活習慣病全般に共通する病態です。かつて、一般誌のTimeも、‘Inflammation: The Secret Killer’としてカバー特集を組んだことがあり、広く認知されています。そこで、サプリメント研究では、抗炎症作用を有する機能性食品成分の働きが注目されています。分子レベルでは、NF-κB経路に対する抑制作用を介した... 詳細を見る

フコイダンの免疫調整作用

海藻由来フコイダンによる免疫調節作用ガン治療にも使われているフコイダンであるが、免疫を調整する作用があると思われる。リウマチや自己免疫疾患にも利用されると良いだろう。***************************http://www.dhcblog.com/kamohara/今月の栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、インフルエンザ予防接種における、海藻由来フコイダンの免疫系への作用を調べた臨床研究が、日本のグループ(武庫川女子大学, 理研ビタミン)から報告されていました。(J Nutr. 2013 Sep 4)フコイダンは、モズクやワカメ、昆布などの海藻類に存在する多糖類です。海藻のヌルヌルした成分の一つで、生活習慣病等に対する効果が報告されています。高齢者では、インフルエンザワクチンの予防接種に対して、十分な免疫反応が得られないことがあります。フコイダンは、免疫調節作用を有する機能性成分です。そこで、今回の研究では、インフルエンザワクチン接種後の高齢者におけるメカブフコイダンの免疫機能への作用が調べられました。具体的には、ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、60歳以上の被験... 詳細を見る

ビタミンDの多彩な効用 がんや感染症にも

 *******************日経サイエンス 2008年1月http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0801/200801_068.htmlこの25年で,ビタミンD研究は大きく変わった。その効用が骨の形成だけにとどまらないことがわかってきたのだ。ビタミンDが強力な抗がん作用をもつこと,また,免疫応答の重要な調節因子として働いていることを示す証拠が数多く見つかっている。  同時に,ビタミンDがその優れた効果を最大限に発揮できるのは,血中に相当量が存在する場合であることもわかってきた。そして,たいていの人の血中濃度はそれよりも低い。ビタミンDの不足と疾患を関連づけた疫学データもあり,多くの人が陥っているビタミンD欠乏症が深刻な病気につながっている可能性を示している。  活性型ビタミンDによる調節を受ける遺伝子は少なくとも1000種類はあると考えられており,体内カルシウムの調節に関与する遺伝子はその代表格だ。いうまでもなく,カルシウムの流れはビタミンDのよく知られた機能である骨形成にきわめて重要だ。しかしこの20年で,免疫反応に重要な... 詳細を見る