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アトピー性皮膚炎の治療法について

アトピー性皮膚炎とビタミンDの関係 当院でもアトピー性皮膚炎に対して、デトックス目的にキレート剤の点滴、内服、及びビタミンD、EPA,DHAの投与で改善した例があります。治療効果は様々なモノの積み重ねですが、結構はっきりと効果が出ています。*************************************http://www.dhcblog.com/kamohara/今月の皮膚科学の専門ジャーナル(電子版)に、アトピー性皮膚炎の病態とビタミンD値との関連を調べた研究が、ポーランドのグループ(Medical University of Warsaw)から報告されていました。(J Am Acad Dermatol. 2013 May 2.)さまざまな生活習慣病や慢性疾患において、血中ビタミンDの低値が見出されており、ビタミンDサプリメント投与による改善作用が知られています。ビタミンDは、免疫調節作用を有することから、アトピー性皮膚炎の病因における役割が注目されています。例えば、関連した研究として、ビタミンDによるアトピー性皮膚炎改善作用などが知られています。今回の研究では、アトピー... 詳細を見る

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ベジタリアン食による腸内細菌への影響

******************************************************http://www.dhcblog.com/kamohara/category_33/臨床栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、ベジタリアン食・ビーガン食によるヒト腸内細菌叢への影響を調べた臨床研究が、ドイツのグループ(University Hospital, Tübingen)から報告されていました。(Eur J Clin Nutr. 2011 Aug 3.)植物性食品を中心とした食事による生活習慣病予防効果が知られています。作用メカニズムとして、脂質構成の相違、タンパク質の種類、ファイトケミカルの量といった機序が考えられています。腸内細菌叢(腸内フローラ)への作用では、動物性脂肪や動物性食品の摂取が多いと、悪玉菌が増加し、植物性食品が多いと、善玉菌が増加することも示されています。(肉食・動物性脂質やたんぱく質の摂取が多いと、便が悪臭を生じます。)腸内細菌は、整腸作用以外にも免疫調節作用があり、体内では最大の免疫担当器官です。さて今回の研究では、ベジタリアン食... 詳細を見る

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加工肉の摂取は膵臓がんのリスクである

加工肉の摂取は膵臓がんのリスク  肉がガンを増悪する因子であることはコリンキャンベルによって報告されているが、加工肉がもっと悪い影響を与えることが報告されている。、食事には気をつけることである。************************************************http://www.dhcblog.com/kamohara/category_33/今月のがん研究の専門ジャーナル(電子版)に、赤肉類および加工肉の摂取と、膵臓がんのリスクとの関連について調べたメタ解析が、スウェーデンのグループ(Karolinska Institutet)から報告されていました。(Br J Cancer. 2012 Jan 12. doi: 10.1038)肉類(赤肉、赤身の肉類;(牛肉・豚肉・羊肉など))・加工肉の摂取は、がんのリスクを高めることが知られており、世界がん研究基金などのがん予防指針では、肉類の摂取を減らすことが推奨されています。今回の研究では、赤肉の摂取と、膵臓がんのリスクとの関連が調べられました。具体的には、2011年11月までのPubMedとEMBA... 詳細を見る

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ベジタリアン食による高血圧リスク低下作用

ベジタリアン食による高血圧リスク低下作用肥満が少ないのだから高血圧になりにくいという側面もあるだろうが、もともと高血圧自体とベジタリアン食は相容れないのだろう。***************************************************http://www.dhcblog.com/kamohara/category_33/疫学/栄養学の専門ジャーナルに、ベジタリアン食と血圧との関連について調べた研究が、米国のグループ(Loma Linda University)から報告されていました。(Public Health Nutr. 2012 Jan 10:1-8)先行研究によると、ベジタリアンでは血圧が低い(高血圧患者が少ない)というデータが示されていますが、理由として、単に肥満者が少ない、BMIが低いことによるとも考えられています。(肥満になると高血圧になります。)そこで、今回の研究では、ビーガン、ラクトオボベジタリアン、セミベジタリアン(partial vegetarian)、非ベジタリアンを対象に、血圧および体組成との関連が検証されました。(SDAを対象にした... 詳細を見る

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非ベジタリアンでの肉食制限による感情改善作用 

ベジタリアン食は気分障害をも改善するということがわかる。おそらく、人間が植物中心の生活をすることが心と体とに良い影響を与えることになるのでしょう。******************http://www.dhcblog.com/kamohara/category_33/栄養学の専門ジャーナルに、非ベジタリアンでの肉食制限による感情プロフィール改善作用を示した予備的な臨床研究が、米国のグループ(Benedictine University)から報告されていました。(Nutr J. 2012 Feb 14;11:9.)ベジタリアンあるいはベジタリアン食の摂取が、生活習慣病の予防や改善に有用であるという臨床研究は数多く報告されています。一方、獣肉類を摂取する非ベジタリアン食では、ベジタリアン食に比べて、炎症惹起に関与するアラキドン酸の摂取量が多く、気分障害リスクへの関与が想定されます。また、魚類を摂取する場合には、EPAやDHAといったオメガ3系脂肪酸の摂取により、アラキドン酸によるネガティブな影響を抑える、という考えも可能です。しかし、最近のベジタリアンのメンタルヘルスに関する研究によると... 詳細を見る