大豆イソフラボンによる胃がんリスク低下:高山スタディ 

 日本にもこうした研究が出てきてうれしい限りだ。実際の癌治療の世界で食事指導の話はほとんどないのだけれど、このような食事の話を全国のがんセンターや大学病院の先生方がしてくれるようになるうれしいと思う。患者さんにとっても我々医療に携わる者としても大きな助けになる。ただ、この研究も癌の発生に関連があるということまでしか言えない。これが治療効果に直接結びつくことはないが、予防には役立つ情報である。毎日ダイズイソフラボンの食事をとるように気を付けよう。**********************************http://www.dhcblog.com/kamohara/がん研究の専門ジャーナル(電子版)に、大豆イソフラボンによる胃がんリスク低下作用を示した研究が、岐阜大学のグループから報告されていました。(Int J Cancer. 2015 Jan 14.)大豆やレッドクローバー、プエラリア・ミリフィカには、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカル(植物エストロゲン)の1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られて... 詳細を見る

コーヒー摂取による全死亡率と心血管疾患リスク低下効果:メタ解析

コーヒーを一日4杯飲んで全死亡率が16%低下、3杯で心血管死が21%低下と硫黄結果である。コーヒー、緑茶は東西を問わず知らぬうちに人々が求めていた飲み物ということだろう。**************************************http://www.dhcblog.com/kamohara/今月の疫学研究の専門ジャーナル(電子版)に、コーヒーの摂取による全死亡率と心血管疾患リスク低下作用を示したメタ解析が報告されていました。(Am J Epidemiol. 2014 Aug 24.)これまでの多くの研究において、コーヒーや緑茶、紅茶の摂取による健康維持・生活習慣病予防効果が示されています。コーヒーに含まれるポリフェノールの1種、クロロゲン酸の抗酸化作用、緑茶カテキンなどの作用を介した効果と考えられています。コーヒーやお茶の摂取と、(妊婦ではない、一般の成人において)2型糖尿病のリスク低下作用も知られています。そこで、今回の研究では、コーヒーの摂取量と、死亡率との関連が検証されました。具体的には、1966年から2013年までの前向き研究を対象に、コーヒーの摂取量と、全死... 詳細を見る

天然自然抗がん物質療法

ED治療薬を使った、がん治療の可能性~緑茶カテキンの抗がん効果増強~

緑茶に含まれているカテキンは抗がん作用があることが知られています。統計的に緑茶を良く飲む人に胃癌が少ないということです。しかし実際にがんになった人が緑茶を飲めば治るというわけではありません。今回、勃起不全の治療薬として処方されている薬剤(レビトラ、バイアグラ、シアリス)がカテキンの抗がん作用を高めることがラットの実験で証明されました。そして胆管癌、大腸直腸がん、子宮頸部がん、乳癌など様々ながんに対して抗がん作用があることが示されました。ラットの実験では癌が治ったことが確認されています。また生存期間を明らかに延長する効果が認められました。  67-kDa laminin receptor increases cGMP to induce cancer-selective apoptosisMotofumi Kumazoe,1 Kaori Sugihara,1 Shuntaro Tsukamoto,1 Yuhui Huang,1 Yukari Tsurudome,1 Takashi Suzuki,1 Yumi Suemasu,1 Naoki Ueda,1 Shuya Y... 詳細を見る

天然自然抗がん物質療法

リコピンによる乳がん細胞増殖抑制作用

 乳がん、前立腺がんに対する抗がん作用は大豆製品でも認められるが、トマトのリコピンにもその作用があった。野菜には多くの抗がん作用がある。食事では低炭水化物ががんを抑制する作用があるが、トマトには糖類も含まれている。肉類にはがんを促進する働きがあるため、進められないが、結局のところ断糖食で肉もとらなければ最強と考えられる。つまり、魚と大豆からたんぱく質をとり、油は抗がん作用があるオメガ3油をとるのが良いだろう。******************http://www.dhcblog.com/kamohara/category_12/今月のがん研究の専門ジャーナルに、リコピンによる乳がん細胞増殖抑制・アポトーシス誘導作用を示した基礎研究が報告されていました。(Anticancer Res. 2014 Mar;34(3):1377-86.)トマトに含まれる赤色色素のリコピンは、抗酸化作用や抗がん作用を有しており、疫学研究では、肺がんや前立腺がん、乳がん、大腸がん、脳卒中のリスク低減効果が示されています。さて、今回の研究では、乳がんの細胞周期別のカロテノイド類による作用が検証されました。具体的... 詳細を見る

天然自然抗がん物質療法

大豆イソフラボンによる乳がんリスク低下作用@アジア人 

大豆イソフラボンの効果もいろいろながんのリスク低下に役立つようだ。特に乳がん、前立腺がん、肺がんに関しては論文が多い。一方、乳がんや子宮がんなど女性ホルモン、エストロゲン依存性のものに対してはがん予防効果はあるが、がんになってしまった後にはがん増殖作用もあるといわれている。さまざまな研究発表があるが、最近では日本人が日常生活で摂取する程度の豆腐や納豆の量ならば、乳がん患者でも予後に良い影響を与え再再発予防、生存率の低下をもたらすことが分かっている。*******************http://www.dhcblog.com/kamohara/アジア人女性において、大豆イソフラボンの摂取による乳がんリスク低下作用を示したメタ解析が報告されていました。(PLoS One. 2014 Feb 20;9(2):e89288.)大豆製品には、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカルの1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。これまでの研究では、大豆の摂取による乳がんリスクの低下、大豆由来のイソフラボンなど植物性エストロゲン... 詳細を見る