コーヒーを一日4杯飲んで全死亡率が16%低下、3杯で心血管死が21%低下と硫黄結果である。コーヒー、緑茶は東西を問わず知らぬうちに人々が求めていた飲み物ということだろう。
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今月の疫学研究の専門ジャーナル(電子版)に、コーヒーの摂取による全死亡率と心血管疾患リスク低下作用を示したメタ解析が報告されていました。(Am J Epidemiol. 2014 Aug 24.)

これまでの多くの研究において、コーヒーや緑茶、紅茶の摂取による健康維持・生活習慣病予防効果が示されています。
コーヒーに含まれるポリフェノールの1種、クロロゲン酸の抗酸化作用、緑茶カテキンなどの作用を介した効果と考えられています。

コーヒーやお茶の摂取と、(妊婦ではない、一般の成人において)2型糖尿病のリスク低下作用も知られています。
そこで、今回の研究では、コーヒーの摂取量と、死亡率との関連が検証されました。

具体的には、1966年から2013年までの前向き研究を対象に、コーヒーの摂取量と、全死亡率、心血管疾患死亡率、全がん死亡率との関連が調べられています。
前向き研究21報、997,464名のデータ、121,915名の死亡例が解析されました。
その結果、コーヒーの摂取量が多いほど、全死亡率および心血管死亡が低いという、有意な相関関係が見出されたということです。(P for nonlinearity < 0.001) 最大のリスク低下効果は、1日4杯のコーヒー摂取により、全死亡率が16%低下、 1日3杯のコーヒー摂取により、心血管死亡が21%低下、という相関でした。 なお、全がん死亡との関連は認められませんでした。 以上のメタ解析データから、 コーヒーの摂取による生活習慣病のリスク低下作用を介した全死亡率の低下および心血管疾患死亡率の低下作用が示唆されます。