自律神経免疫療法のポイント

自律神経免疫療法を提唱し始めたのは福田稔先生であるが、先生は自律神経免疫療法は患者さんが治るお手つだいをしているだけだと述べている。「・・・、病気を治しているのは患者さん自身の免疫力であるということである。私は血流を整え、免疫力を高めるお手伝いをしているにすぎません。実際、私の治療で劇的に回復した患者さんたちは、皆さん「病気をなおすぞ」おちう気持ちを強く持ち、食事に気と付け、血流を良くする工夫をし、ストレスへの対処法を編み出して心身両面の養生を行っています。」(自律神経免疫療法入門、福田稔著)そして治るためにもっとも大切なことを3つの教えとして書いています。「3つの教え」1、バランスの取れた食事をとること2、運動をして汗をだし、心身のわだかまりや悪い物を体外に排出させること3、病は自分で治すのだという気力を持ち続けること。なんでもない内容であるが、実はなかなか守れない。そもそも薬や医療に依存してきている現代人にはむつかしい考え方かもしれない。しかし、これは養生なのだとおもうこと、治療は自分で養生することなのだと思うことが大切である。現代のがん治療は手術、抗がん剤、放射線療法、すべてが患... 詳細を見る

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2型糖尿病の予防と改善のための食事療法

当院でも糖尿病は頻繁に遭遇する疾患である。初診時には他院で内服治療だけしていてほぼ放置されていた方がいた。かかとの傷が悪化して化膿し悪臭を放っている状態だった。検査してみるとHBA1cは13.7%もあり正常の6.2%を大幅に超えていた。食事制限をしていなかったため、薬を減らしたうえで糖質制限食を指導した。幸いに食事療法を真剣に取り組んでいただけた。その結果、 約2か月後にはHBA1cは7.0まで低下し、944あった中世脂肪の値は430まで低下した。コレステロールは376から363とまだまだであるが、糖尿病の治療は急激すぎるが良好だ。低血糖で困ることは全くなく、空腹時血糖は137であった。やはり糖質制限に勝る糖尿病の治療方法はないのではないかと私も考えている。*****************************http://www.dhcblog.com/kamohara/6月7日号の英医学誌ランセットに、2型糖尿病の予防と血糖コントロールのための食事療法に関する総説が報告されていました。(Lancet. 2014 Jun 7;383(9933):1999-2007) 過去数十年の... 詳細を見る

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カルシウムサプリメントは心血管リスクを高めない 

 カルシウム摂取が良いか悪いか様々なデータがある。今回はカルシウムサプリメントの摂取でよい結果になるというデータであるが、カルシウムを1400mg毎日摂取すると死亡率が高まるというデータもある。摂取量が標準的であれば問題ないといえるのではないか。*************************http://www.dhcblog.com/kamohara/今月の骨粗鬆症研究の専門ジャーナル(電子版)に、女性におけるカルシウムサプリメントの摂取と、心血管リスクとの関連を調べた研究が、米国のグループ(Brigham and Women's Hospital)から報告されていました。(Osteoporos Int. 2014 May 7.) カルシウムサプリメントは、骨粗鬆症の予防/リスク低減のために広く利用されているベーシックサプリメントです。特に平均的な日本人の食生活では、カルシウム、マグネシウム、亜鉛の摂取不足が示されています。(厚労省の国民健康・栄養調査) 一方、疫学研究では、カルシウムサプリメントと心血管リスクについての相関が示唆されています。そこで、今回の研究では、カルシウムサ... 詳細を見る

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クロレラによる乳がん患者のQOLの向上

サプリメントの効果が学会で報告されると、どのようにサプリメントを使えばよいかが分かる。新聞のチラシは怪しげなネットワークビジネスの我田引水な説明を信じる患者さんが多いが、お金の無駄になるだけなのでやめてほしいものだ。クロレラに関しては抗酸化作用やQOLの向上効果があることが分かった。使い方を知るには学会報告をよく読むことだ。*****************http://www.dhcblog.com/kamohara/補完代替医療研究の専門ジャーナルに、クロレラ摂取による乳がん患者でのQOL(生活の質)改善作用を示した臨床研究が、久留米大学のグループから報告されていました。 (Evid Based Complement Alternat Med. 2014;2014:704619.) クロレラ(Chlorella species)は、淡水産の藻の一種です。タンパク質やアミノ酸、ビタミン類、ミネラル類といった栄養素が豊富であり、抗酸化作用のある葉緑素(クロロフィル)の含有量も多いことから機能性食品素材/サプリメント成分として利用されています。今回の研究では、クロレラによる乳がん患者での... 詳細を見る

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HIV感染抑制やガンリスクの低下などマルチビタミン・ミネラルサプリメントの意義

マルチビタミンミネラルの効能は多岐にわたっている。ガンリスクの低下やHIV感染後の免疫脳低下の抑制効果があるのである**************************http://www.dhcblog.com/kamohara/今月の米国医師会ジャーナルに、HIV感染初期におけるマルチビタミンおよびセレンのサプリメント投与による免疫機能低下抑制作用を示した臨床研究が、米国のグループ(Florida International University)から報告されていました。(JAMA. 2013 Nov 27;310(20):2154-63)HIV感染初期において、微量栄養素(ビタミンやミネラル)の低下が生じることから、マルチビタミン・ミネラルサプリメント投与の有用性が推測されます。そこで、今回の研究では、ART療法未治療の成人HIV感染者におけるマルチビタミン・ミネラルサプリメントによる微量栄養素投与の意義が検証されました。具体的には、ランダム化比較試験として、HIV(サブタイプC)感染初期(CD4細胞数が350/μL以上)の成人で、ART治療開始前(未治療)の患者878名を対象に... 詳細を見る