全身の痛みと脳神経の異常にて仕事の出来なかった

線維筋痛症が著名に改善した症例

62歳の男性

頭痛、頚部痛、腰痛、両下肢痛

耳鳴り、のどのつかえ感、舌の痺れ、があり整形外科、脳神経外科にて閉塞性動脈硬化証、腰部脊柱菅狭窄証と診断を受け2年前に医療センターで腰椎の手術を受けた。

その後も症状は変わらず、針治療、自律神経治療リハビリ治療、痛み止めの投与を続けていたが改善しないため、当院受診となった。
来院時、頚部から下肢にかけて筋肉の圧痛を認めた。また、頭痛、舌のしびれ、耳鳴りなど脳神経様症状も認めた。

線維筋痛症および、自律神経失調症、脳動脈循環不全と診断し治療を開始した。
毛髪検査で水銀、ベリリウムの高度蓄積、カドミウム、鉛、砒素、アルミニウムの中程度の蓄積を認めた。

キレート剤の内服および点滴投与を始めた。
全身の循環不全と線維筋通称の合併と診断し治療を開始した。

1、食事療法
2、温熱療法
3、キレート療法
4、自律神経免疫療法
5、栄養療法
を行った。

3ヶ月の期間を限定して玄米菜食を勧めた。ご本人も納得の上食事を変更した。さらに脳神経異常に関してはナルトレキソンの内服も追加し、自律神経免疫療法として星状神経節ブロック、全身温熱、マッサージ治療を追加した。

経過は順調で2ヵ月後には舌の痺れやのどのつかえ感は消失し、耳鳴りもなくなった。また腰痛、頭痛も軽減した。何より全体的に元気になり2年前から仕事を止めていたが、仕事再開することになった。まだ、完全に痛みは取れていないが社会復帰できるようになり満足している。現在治療開始から3ヶ月である。

これからも食事療法とキレート剤の内服を続けてゆく予定である。