飲酒によるがん死者、2012年に36万人 国連機関調査

AFP=時事 11/3() 11:31配信

 

飲酒が発癌に関連し、アルコール飲料が発がん性物質に分類されているのになぜ発癌するかはいまだにわかっていないという事だそうだ。

アルコールによってストレスが取り除かれリラックス効果がある事も分かっているが、肝機能に負担をかけることくらいしかその欠点はわからないと言う事である。

ストレス発散の効果とアルコール自体の毒性のバランス天秤であろう。

 

*******************************************

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161103-00000017-jij_afp-int

AFP=時事】仏パリ(Paris)で開催の「世界がん会議(World Cancer Congress)」で2日、2012年に飲酒が原因で発生した新規がん患者は70万人以上で、がん関連の死者も約366000人に上るとする調査データが発表された。これらの発生件数は主に富裕国でのものだという。  研究チームは、飲酒をする人としない人のがん発症リスクを比較し、がんの年間新規症例数の約5%、年間死者数の4.5%に、アルコールが関与しているとの結果を算出した。  公式発表を控えた今回の予備報告書の共同執筆者で、国連(UN)の国際がん研究機関(IARC)のケビン・シールド(Kevin Shield)氏は、AFPの取材に「アルコールによってがんが引き起こされる恐れがあることに、多くの人が気付いていない」と語った。  アルコールと最も強い関連性が認められたのは乳がんの新規診断例で、アルコールに起因する全がん症例の4分の1以上を占めていた。次いで関連が強かったのは大腸がんで、全体の23%だった。このことについてシールド氏は、特に乳がんでは「発症リスクが(アルコールの)摂取量とともに増加する」ことは明らかだと述べた。  アルコールとがんによる死亡との関連について評価した結果では、食道がんで最も関連性が強く、次いで大腸がんが続いた。  世界保健機関(WHO)の専門組織であるIARCは、アルコール飲料を「グループ1の発がん性物質」に分類している。これは、アルコールががんを引き起こすと考えられていることを意味するが、シールド氏によると、その発症機構については「正確には分からない」という。  世界全体でみると、疾病負担が最も大きい地域は北米、豪州、欧州(特に東欧)などだが、発展途上国での飲酒量増加とともに、この傾向には緩やかな変化がみられると、研究チームは指摘している。【翻訳編集】 AFPBB News