今現在でも禿治療は大きな成果を上げている。内服薬でプロペシアやザガーロという薬が出ているのは有名だ。リアップなどのミノキシジルの塗布薬は効果が出にくいが、これも内服薬は効果がある。

さらに後頭部の毛髪をそのまま移植して頭頂部へ植え込む手術が有効だ。今回の研究はその後頭部の毛髪を採取して培養する点が大きな違いである。移植が注射などの簡単な方法だったら大きな進化と言えるが、現在のように1本ずつ手作業で植毛してゆくのならあまり変わりはない。

いずれにしても禿げてしまって頭部の皮膚がツルツルになってしまってはもう遅いのだ。早めに治療に着てくれればここまでひどくはならないのにとか、今からでは内服も効果がないとなるまえにぜひ治療してほしいものだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160627-00050131-yom-sci

東京医大や資生堂、毛髪再生へ今年から臨床研究

読売新聞 628()85分配信

 

 

(写真:読売新聞)

東京医科大学や資生堂などは27日、中年以降に薄毛となる脱毛症の患者の、毛髪を再生させる臨床研究を今年から始めると発表した。  一度細胞を移植することで効果が持続するため、育毛剤のように毎日使用せずに済む利点があるという。研究チームは効果や安全性を確かめたうえで、実用化を目指している。  研究チームは、「毛球部毛根鞘(しょう)細胞」と呼ばれる毛髪の根っこ周辺にある頭皮の細胞が、毛髪を作るもとになっていることに着目。患者の後頭部から、毛髪周辺の頭皮(直径数ミリ)を採取、毛根鞘細胞だけを取り出して培養によって増やし、患者本人の頭部に移植する計画を立てた。  臨床研究は男女約60人が対象となる。同大学病院や東邦大学医療センター大橋病院で患者から採取した細胞を、資生堂の施設に移して培養し、その後2病院に戻して患者に移植する。