なんだかほのぼの笑える話題だったので掲載します。
この話からいうと、きつめのパンツはいても精巣腫瘍にはならない気がしてきました。
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今月のがん研究の専門ジャーナル(電子版)に、ブラジャーの着用と、乳がんリスクとの関連を調べた疫学研究が、米国のグループから報告されていました。(Cancer Epidemiol Biomarkers Prev. 2014 Sep 5.)

米国では、「長時間のブラジャー着用で乳がんのリスクが高まるかもしれない」
というような都市伝説があるようです。
そこで、今回の研究では、ブラジャーの着用と、乳がんリスクとの関連について検証が行われました。

具体的には、症例対照研究として、米国シアトル地域の閉経後の女性(55~74歳)を対象に、
乳がん患者群として、2000年から2004年の間に乳がんと診断された
浸潤性乳管がん(IDC)454名および浸潤性小葉がん(ILC)590名、
そして、対照群469名を対象に、
ブラジャーの着用開始年齢、ブラジャーのカップサイズ、着用時間、アンダーワイヤーの有無、1週間あたりの着用日数、着用パターンの変化などが調べられています。
(ブラジャーの長期着用が乳がんリスクを高めるかもしれない、という都市伝説の検証ですので、
若年者の乳がんではなくて、閉経後の乳がん患者で調べられています。)

解析の結果、ブラジャーの着用時間、カップサイズ、着用開始年齢といった各種の指標と、
乳がん(IDCやILC)リスクとの間に関連は認められませんでした。

以上のデータから、ブラジャーの着用は、閉経後の乳がんとして最も一般的なIDCやILCのリスクとは関係しないと考えられます。