ガン治療というと、抗がん作用が強い治療が良い治療だと誤解しやすいが実はそんなことはない。抗ガン作用が強い治療のほとんどは人間の免疫力にも悪影響を与える治療であることが多いのである。
抗がん剤、放射線療法、手術この3大治療はいずれも免疫力を低下させる。一時的に低下するのであれば問題なかろうが、これが長期間続くと致命的な副作用を生じることがある。
良くあるのが、抗がん剤を打ちすぎたために起こる免疫力の低下で肺炎を起こすことである。肺炎で亡くなるのだが本当の死因は抗がん剤だといえるだろう。
このようなことが起きないように現在の医療では頻繁に検査を行い白血球の値を調べている。そして場合によっては造血剤を使用する。
現在使われている造血剤はG-CSF(granulocyte colony stimulating factor)
でありノイトロジン、グラン、ノイアップなどがある。また、発熱や意識レベルの低下、呼吸状態の悪化、口内炎などに注意しなければならない。白血球数が3000/mm2以下になると要注意であろう。
白血球が多くても主要に対する免疫である。
そのほかには抗がん剤の副作用(毒性とか薬物有害反応という)は早期に出現するアナフィラキシー、悪心、嘔吐、下痢、発疹、口内炎、白血球減少、肝障害、腎障害、間質性肺炎、などがある。その後中期~後期(東予語14日後以降)神経毒性、心毒性、貧血、脱毛、色素沈着、肺繊維症、二次発ガンなどがある。
これらの毒性に対しては早期に発見し対策を行う必要がある。