レズベラトロールはさまざまな有用な作用をもたらすハーブである。

レズベラトロールはガンのリスクを低下し、糖尿病のリスクを低下する。また同時に、代謝を向上し肥満の解消、抑制にも効果がある。

このようなハーブを利用することをためらうことはない。

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今月の肥満研究の専門ジャーナル(電子版)に、レスベラトロールと緑茶カテキンを組み合わせたポリフェノールサプリメントによる肥満者での消費エネルギー増加作用を示した臨床研究が報告されていました。
(Int J Obes (Lond). 2013 Dec 9.)

レスベラトロールは、ポリフェノールの1種で、赤ワインやブドウ、ピーナッツなどに見出される色素成分です。レスベラトロールは、長寿関連遺伝子の1つであるサーチュイン遺伝子の活性化を介して、アンチエイジング効果があるのでは、と期待されています。
長寿になるかどうかを確認するためのヒト臨床試験は容易ではありませんが、
最近の臨床研究では、内分泌代謝疾患や生活習慣病の改善効果が示唆されています。

近年の研究によって、機能性食品成分であるレスベラトロールや緑茶カテキンといったポリフェノールによる内分泌代謝改善作用が示唆されています。
さて、今回の研究では、
2種類のポリフェノールを組み合わせたサプリメントの短期間投与による肥満者でのエネルギー消費への影響が検証されました。

具体的には、ランダム化二重盲検クロスオーバー試験として、
肥満者18名(男女各9名、平均年齢35±2.5 歳、BMI 28.9±0.4 )を対象に、
・緑茶カテキン(EGCGを282 mg/日)とレスベラトロール(200mg/日)を含むサプリメント投与群
・緑茶カテキン(EGCGを282 mg/日)+レスベラトロール(200mg/日)+大豆イソフラボン(80 mg/日)を含むサプリメント投与群

・偽薬群について3日間の投与試験が行われ、
3日目にエネルギー消費量などの代謝関連指標が測定されています。
(測定は、空腹時と食後の比較。食事として、エネルギー比で61.2%の脂肪を含む高脂肪食の投与。6時間の測定。)

解析の結果、レスベラトロール+緑茶カテキンのサプリメント投与群では、偽薬投与群に比べて、
安静時消費エネルギーの有意な増加が認められました。
(5.45±0.24 vs 5.23±0.25 kJ/min, P=0.039)

また、食後(2-4時間)の消費エネルギー量は、偽薬群に比べて、
レスベラトロール+緑茶カテキンのサプリメント投与群で有意に増加、
(699±18 kJ/120 min vs 676±20 kJ/120 min, P=0.028)

レスベラトロール+緑茶カテキン+大豆イソフラボンのサプリメント投与群でも有意に増加
(704±18 kJ/120 min vs 676±20 kJ/120 min, P=0.014)
しました。

さらに、食後の呼吸商の最高値から推計した代謝指標(Metabolic flexibility)は、
男性被験者にてポリフェノールサプリメント投与群において、
改善傾向が示されています。(E+R vs PLA: 0.11±0.02 vs 0.06±0.02, P=0.059; E+R+S: 0.03±0.02, P=0.009)

その他、レスベラトロール+緑茶カテキン+大豆イソフラボンのサプリメント投与群では、
偽薬群に比べて、空腹時の血中遊離脂肪酸値の有意な増加が見出されました。
以上のデータから、肥満者において、レスベラトロール+緑茶カテキン(+大豆イソフラボン)のポリフェノールを含む複合サプリメントの投与は、

安静時および食後の消費エネルギー量を増大し、体脂肪分解を促進することが示唆されます。
今後、体組成改善効果など長期の介入試験による検証が期待される分野です。
DHCでは、レスベラトロールを製品化しています。

緑茶には、ポリフェノールの1種である緑茶カテキンが含まれており、抗酸化作用による生活習慣病予防効果の他、抗肥満作用が注目を集めています。
(緑茶由来のテアニンもサプリメントとして用いられています。)

DHCでは、緑茶の機能性食品成分を含むサプリメントを製品化しています。
緑茶カテキン
DHC特上抽出粉末茶
現在、レスベラトロールは、抗酸化作用や抗炎症作用を有し、代謝に好影響を及ぼすことから、健康維持や生活習慣病予防からアンチエイジングの分野で注目されています。

例えば、基礎研究では、

レスベラトロールによるインスリン抵抗性改善作用
レスベラトロールによる糖尿病予防
レスベラトロールによる糖代謝改善作用
レスベラトロールの心不全リスク低減作用
レスベラトロールによる肥満予防のメカニズム
レスベラトロールによる抗がん作用
レスベラトロールによる大腸がん抑制作用
レスベラトロールの抗炎症作用
動脈硬化抑制作用
という報告があり、ヒト臨床研究では、
レスベラトロールによる肥満者での代謝改善
レスベラトロールによる糖尿病改善作用
レスベラトロールによる脳循環改善
子宮内膜症関連痛に対するレスベラトロールの効果
という報告が知られています。