アロマセラピーによるストレス軽減効果@看護師

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臨床看護学の専門ジャーナル(電子版)に、看護師の仕事に関連したストレスに対して、アロマセラピーによる改善効果を示した臨床研究が報告されていました。(Int J Nurs Pract. 2013 Nov 15.)

職場でのストレス、仕事に関連したストレスは、産業衛生上の課題です。
アロマセラピーは、簡便で完全性が高く、ストレス軽減に有用であると考えられます。
さて、今回の研究では、芳香吸引によるアロマセラピーによって、看護師の職場でのストレスへの作用が検証されました。

具体的には、看護師を対象に、
53名をアロマセラピー実施群として、3%のラベンダー精油を含む小瓶を右胸の服に入れ、
57名を対照群として、ラベンダー精油のない小瓶を入れて、介入が行われました。

解析の結果、3日間あるいは4日間のラベンダー精油によるアロマセラピーによって、
ストレス症状の数の有意な減少が認められたということです。
アロマセラピー実施群では、6.1から2.8へストレス症状が有意に減少しました。
一方、対照群では、5.6から5.8へストレス症状が増大しました。
以上のデータから、病院看護師の仕事に関連したストレス軽減に対して、
アロマセラピー(ラベンダー精油の芳香療法)の有効性が示唆されます。

最近の研究では、
アロマセラピーによる認知症改善作用
アロマセラピーによる術後の鎮痛効果
も示されています。