サプリメントの効果は選べば自分の疾患や食生活を補助する効果が得られることである。糖尿病に不幸にしてなっている人も、食事制限はしているだろうがなかなかうまくいかないことも多いだろう。

 先日友人のアメリカ人が休暇を取って2週間もハワイの親類のところに行ってきた。航空券だけのたびなのでずいぶんと節約してリフレッシュしてきたらしい。

 日本人は働きすぎだといわれているが、周りでもそんな話が多い。サービス残業が当たり前で休みがここ数ヶ月取れていない、などである。

 そんな生活でストレスを溜めるなというほうが無理であり、ストレスでビールを飲むなというのも難しい。

 アメリカ人の友人の収入は多くはないが生き方に余裕がある。

なんとなく、患者さんに食事制限の話をするのがつらいなと思った。
友人は休日から帰ってきてすっきりとした顔で嬉々として働いていた。

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補完代替医療の専門ジャーナルに、レスベラトロールによる2型糖尿病での糖代謝改善作用を示した臨床研究が、イランのグループ(Persian Gulf Tropical Medicine Research Center)から報告されていました。
(Evid Based Complement Alternat Med. 2013;2013:851267)

レスベラトロールは、ポリフェノールの1種で、赤ワインやブドウ、ピーナッツなどに見出される色素成分です。
レスベラトロールは、長寿関連遺伝子の1つであるサーチュイン遺伝子の活性化を介して、アンチエイジング効果があるのでは、と期待されています。

長寿になるかどうかを確認するためのヒト臨床試験は容易ではありませんが、
最近の臨床研究では、内分泌代謝疾患や生活習慣病の改善効果が示唆されています。
さて、今回の研究では、レスベラトロール投与による2型糖尿病での糖代謝への影響について検証されました。
具体的には、ランダム化偽薬対照二重盲検試験として、2型糖尿病患者66名を対象に、
1日あたり1グラムのレスベラトロール投与群あるいは偽薬投与群の2群について、45日間の介入試験が行われ、体重や血圧、糖代謝関連指標、肝機能、腎機能などが測定されています。

解析の結果、レスベラトロール投与群では、投与前と比べて、収縮期血圧の有意な低下、空腹時血糖値の有意な低下、HbA1c、インスリン、インスリン抵抗性の有意な低下が認められたということです。
また、HDL値は有意に増加していました。

一方、偽薬群では、空腹時血糖値の軽度上昇(悪化)、LDL値の増加、が認められました。
両群において、肝機能や腎機能に有意な変化はありませんでした。

以上のデータから、レスベラトロール投与による2型糖尿病での糖代謝改善効果が示唆されます。
今後、糖尿病における補完療法としてのレスベラトロールの臨床的意義の検証が期待される分野です。

現在、レスベラトロールは、抗酸化作用や抗炎症作用を有し、代謝に好影響を及ぼすことから、健康維持や生活習慣病予防からアンチエイジングの分野で注目されています。
例えば、基礎研究では、
レスベラトロールによるインスリン抵抗性改善作用
レスベラトロールによる糖尿病予防
レスベラトロールによる糖代謝改善作用
レスベラトロールの心不全リスク低減作用
レスベラトロールによる肥満予防のメカニズム
レスベラトロールによる抗がん作用

レスベラトロールによる大腸がん抑制作用
レスベラトロールの抗炎症作用
動脈硬化抑制作用
という報告があり、ヒト臨床研究では、
レスベラトロールによる肥満者での代謝改善
レスベラトロールによる糖尿病改善作用
レスベラトロールによる脳循環改善
子宮内膜症関連痛に対するレスベラトロールの効果
という報告が知られています