大豆摂取は肺がん以外にも広く推奨されるべき食事だと思われる。色々なエビデンスが出ているが今回は肺がんについて。

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今月の栄養学の専門ジャーナルに、大豆製品の摂取と、肺がんリスクとの関連を調べたメタ解析が報告されていました。(Nutr Cancer. 2013 Jul;65(5):625-32.)
大豆では、大豆タンパクによる脂質代謝改善作用、大豆イソフラボンによる女性ホルモン様作用や抗酸化作用を介した機能性などが知られています。

さて、今回の研究では、大豆製品の消費量と、肺がんリスクとの関連についてメタ解析による検証が行われました。
具体的には、疫学研究11報を対象に、大豆あるいはイソフラボンの摂取量の最高群と最低群について、
肺がんリスクとの相関が調べられています。

解析の結果、大豆たんぱくの摂取量と、肺がんリスクとの間に負の相関が見出されました。
(OR = 0.98, 95% CI = 0.96 to 1.00)

また、非喫煙差では、喫煙者に比べて、負の相関が有意に大きくなっています。(OR = 0.96; 95% CI = 0.93 to 0.99)(P <0.05)
なお、負の相関について性差は見出されていません。
以上のデータから、大豆の摂取による肺がんリスク低下作用が示唆されます。