統合医療アカデミックヘルスセンターにおいて提供される補完代替医療(CAM

統合医療と聞いてどんな治療内容を考えるかだが、多くの場合には私がしているビタミンC点滴療法とか、アルファリポ酸とかの薬物ではないが、植物製のもので薬効がある薬をその治療手段の代表と考えているのではないだろうか?

 

少なくとも私はそうだった、しかし、アメリカではむしろ呼吸法とか瞑想法、また、薬物の代わりにはハーブを使うのが定番となっているようである。

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今月の家庭医学の専門ジャーナル(電子版)に、統合医療アカデミックヘルスセンターにおいて提供されている補完代替医療(CAM)を調べた研究が、米国のグループ(University of Washington)から報告されていました。(Fam Med. 2013 May;45(5):330-4.)

統合医療とは、患者本位の全人的医療を志向する個別化医療であり、現代西洋医学を中心とした医療に、一定の科学的根拠が示された伝統医療や補完代替医療を取り入れることも考慮します。
北米地域では、大学や研究機関の附属病院などアカデミックヘルスセンターが、統合医療を標榜した診療施設を開設しています。

今回の研究では、米国のアカデミックヘルスセンターにおいて、統合医療を標榜している臨床医および医療従事者が行っている臨床実践・研究・教育の内容が調べられました。
具体的には、アカデミックヘルスセンター付属(関連)の統合医療クリニック30施設における
医療従事者(MDs, DOs, PAs, nurse practitioners)を対象に、調査が行われています。

162名中136名(84%)から回答が得られました。解析の結果、もっともよく施行されていたCAMは、
--呼吸法(66%),
--ハーブ(61%),
--瞑想法(44%),
--機能医学(34%)でした。
また、臨床家が患者を紹介する先として多いCAM療法は、
--鍼(96%),
--マッサージ(92%),
--ヨーガ(85%),
--瞑想法(79%).
という順になっています。

その他、回答者は、20%の時間を医学生の教育に費やしていました。
さらに、63%の回答者は、過去1年間に研究に参加していました。
以上のデータから、
米国のアカデミックヘルスセンター付属統合医療クリニックでは、代表的なCAMが施術・紹介されており、
教育や研究も行われていることが示唆されます。