クルクミンによる抗酸化能亢進作用@肥満者 [20130318()]

クルクミン、ウコンである。

かなり大量に摂取する必要があるが、効果は確実にある。おまけにかなり大量に摂取しても安全である。

 

こういった天然の成分で薬効があるものには漢方薬もあるが、ハーブの方が優しいものが多い。

しかし、毎日酒を飲んでんいる私など、ウコンをどれほど大量に取らねばならないのかと考えると、相当の量が必要だろうと思う。

まずは毎日の飲酒をやめて週末だけ飲むという以前の習慣に戻りたいと思っている。

 

休肝日があるとは言え、ビール500mlは習慣になってしまってなぜ飲むのかわからない日もあるのだ。

まずは減量して、ウコンで癒さねばならない。

 

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今月の植物療法の専門ジャーナル(電子版)に、肥満者において、クルクミン(ウコン)による抗酸化能亢進作用を示した臨床研究が報告されていました。(Phytother Res. 2013 Mar 15.)

ウコンには有効成分としてクルクミンが存在し、抗炎症作用を示します。
分子メカニズムは、NF-κB抑制を介した抗炎症作用です。
クルクミン/ウコンは、日本では、飲酒時の肝臓保護というイメージですが、海外の臨床試験では、抗炎症作用、抗がん作用、認知症抑制など多彩な作用が示されています。

さて、今回の研究では、肥満者におけるクルクミンの抗酸化能への影響が調べられました。
具体的には、肥満者30名を対象に、1日あたり1gのクルクミンあるいは偽薬を30日間投与し、
酸化・抗酸化のバランスおよびHsp27抗体、酸化LDL抗体への影響が測定されています。
(ランダム化二重盲検偽薬対照クロスオーバー法)

解析の結果、クルクミン等によって、血漿の酸化・抗酸化のバランスが、抗酸化に有意に変化したということです。(PAB; pro-oxidant-antioxidant balance が有意に低下。p = 0.044)
この時、Hsp27抗体と酸化LDL抗体には有意な変化は見出されていません。

以上のデータから、クルクミン(1g/日)の投与によって、肥満者における抗酸化能の亢進作用が示唆されます。
今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。

クルクミン(ウコン)について簡単にまとめてみました。
■クルクミンとは・クルクミンは,ウコン(学名Curcuma longa)の有効成分。
・非臨床研究;抗炎症作用,抗酸化作用,細胞増殖抑制。
・臨床研究では,進行がん,多発性骨髄腫,大腸腺腫等へ投与。
■クルクミン 第1相臨床試験 
・クルクミンを用いた用量漸増試験(Dose Escalation Study)
 健常者24名を対象に,クルクミンを500,1,000,2,000,4,000,6,000,8,000 mgの用量にて単回投与した結果,認容性が示された。(BMC Complement Altern Med. 2006 Mar 17)
・Phase I clinical trial of oral curcumin: biomarkers of systemic activity and compliance.
 大腸がん患者15名を対象に,3,600mg/日のクルクミンを4ヶ月間投与。(Clin Cancer Res. 2004)

■クルクミン 第2相臨床試験
・クルクミンによる臨床試験第2相:進行膵がん
 膵臓がん患者25名を対象に、8,000mg/日のクルクミンを投与。高い認容性。一部の患者では有効性も。(Clin Cancer Res. 2008)
■細粒化クルクミン:吸収率の飛躍的向上とヒト臨床試験
・Nanoparticle curcumin for improved oral bioavailability (Biol Pharm Bull. 2011;34(5):660-5)
・Nanoparticle curcumin can safely increase plasma curcumin levels in a dose-dependent manner at least up to 210 mg without saturating the absorption. (Cancer Chemother Pharmacol. 2011 May 21.)

DHCではすでに、高吸収タイプのクルクミンを医療機関向けに製品化しています。
具体的には、
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)のラインアップで、高吸収・高用量タイプのクルクミンを扱っています。

DHCのウコン製品では、
濃縮ウコンの他、高吸収タイプ・即効性のものがあります。