さてこれは信用できる話だろうか?
自分勝手に生きてはいけないだろう。
自分勝手に考える人は幸福かもしれない。

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http://rocketnews24.com/2012/10/21/258565/

他をかえりみず、自分のことばかり優先して行動する人は、大抵どこでも好ましく思われない。状況によっては生きづらささえ感じるのでは、と思われるのだが、アメリカの心理学者の研究によると、どうやらそうではないらしい。自分勝手に振舞っていても、幸せを感じている可能性があるそうだ。「憎まれっ子世にはばかる」ということわざがあるが、もしかしたらこれは科学的に見ても、本当のことかもしれない。   多くの人が学校教育において、利己的になることをとがめられ、何でもかんでも足並みをそろえることを教えこまれている。そのため、自分のことを優先的に考えることに抵抗、もしくは嫌悪感さえもおぼえる人もいるだろう。

米ペンシルベニア大学の心理学者、ジョナサン・バーマン氏とデボラ・スモール氏の研究によると、人は勝手気ままに日常をすごしている方が、幸せなのかもしれないようだ。彼らは216人の学生に3ドルずつ渡して、その用途に応じて3つのグループを形成した。

ひとつのグループには「慈善団体に寄付」をするように依頼し、もうひとつのグループには「貯金」するように頼んだ。そして最後のグループには、「好きなように使って良い」と指示したのである。

そうしたところ、寄付をしたグループよりも好きなように使ったグループの方が、より満足感を得ていることがわかった。「人に施すことが幸せである」と教わったことと、研究結果が相反したのである。

このことについてバーマン氏は、「人は誰でも、「自分のしたいこと」を心に持っている。しかし、それが「利己的」と捉えていることが多いので、本当にしたいことがなかなかできない」と説明している。

自分勝手といわないまでも、自分がしたいことを優先的に考えて行動できれば、より幸せに暮らせるかもしれない。とはいえ、なかなかそうも行かないというのが、現実かもしれないのだが……。

参照元:MailOnlone(英語) Illustration:Rocketnews24