幸福に関する話題は実に興味深い。

http://rocketnews24.com/2011/12/28/167584/

かつて大切だったものや経験が今の自分にはあまり意味をなさないということは誰しも経験があるだろう。それはがっかりすべきことでもないようだ。「幸せの意味」は年齢によって変化するからだ。

最新の調査結果で幸せの定義が年齢によって大きく異なることが明らかになった。若者は幸せを「興奮や刺激」に結びつけ、一方高齢になるほど幸せを「平穏さ」に結びつける傾向が高いことが明らかになった。

調査を実施したのはペンシルベニア大学のキャシー・モギルナー教授。参加者を10代、20代、30代、40代、50代の5つのグループに分けて複数の調査や分析を実施した。

まず、教授の率いる調査チームはコンピュータープログラムを使って、各年齢グループによって書かれている何百万ものブログを対象に、幸福感やその他の感情に関連する言葉を分析。加えて、各年齢層がどのように幸福を定義しているかを調査した。その他、各グループ毎にどんな贈り物にお金を使うかを質問し、Wiiは「刺激重視」入浴剤は「平穏さ重視」というように、回答結果を「刺激重視」か「平穏さ重視」か分類した。

このような一連の総合的な調査・分析の結果、若い参加者は幸福を刺激や興奮と結びつける傾向が高かったのに対して、高齢になるほど幸せを平穏さや満足感に結びつけることが分かり、幸福の定義は年齢によって確実に変化することが明らかになった。

また、若い人ほど未来に興味があり、高齢になるほど現在に価値を置く傾向にあることも分かった。

「より幸福な生活を送りたいと願うのであれば、各年齢層がどのように幸福を定義しているかを考慮することが大切です」と教授は話す。

年齢を重ねるごとに幸福の意味が変化することを受け入れて、今の自分にとっての幸せを追求することが幸せへの近道のようだ。

(文=佐藤 ゆき) 参照元:Mail Online(英文)

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