http://rocketnews24.com/2011/11/04/148538/

******************************

幸福度と長生きの相関関係については、過去に多くの研究者によって調査が進められてきたが、英国における最新の研究によっても、幸せな人ほど長生きをする確率が高いという結果が発表された。

それによると、最も幸福度の高い人は幸福度の低い人に比べ、死亡するリスクが35パーセントも低いというのだ。

今回の調査は52歳から79歳の約3800人を対象に実施された。5段階評価で心理状態を問ういくつかの質問に対して、参加者が自分に当てはまるレベルにマークを付けていくという方法だ。参加者の回答後、幸福感、満足度、高揚感といったポジティブな感情を測る項目における回答結果を総合的に評価して、参加者の幸福度が評価された。

この調査を実施してから5年後、参加者のその後の状況を追ったところ、最も幸福度の高いグループの死亡率が3.6パーセントだったのに対して、最も幸福度の低いグループは7.3パーセントと大きな差があることが分かったという。

参加者の健康状態や年齢、生活習慣などその他の様々な要因を考慮した結果、最も幸福度の高い人は幸福度の低い人に比べ得ると、死亡するリスクが35パーセントも低いことが研究者によって報告された。

「幸福であることは健康を保つための重要な要因になりうる」と調査を実施したユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンのアンドリュー・ステプトウ教授は語る。

幸福度によって35パーセントも死亡リスクに差が生じるのは驚きだ。しかし、そもそも幸せとはなんだろうか? 長生きをするためには、まずは自分にとっての幸せ探しから始める必要がありそうだ。 (文=Yuki Sato

参照元:The TelegraphThe Huffington Post (英文)

Photo:rocketnews24.

▼バングラデシュには幸せそうな顔をしている人が多い