幸せとは何か?病気は不幸なのか?

生きることに意味はあるのか?

何のために生きるのか?

これは人間だけが人生に関して抱いている疑問であり、人間が人間たる本当のゆえんである。

http://rocketnews24.com/2011/02/01/%e5%b9%b8%e3%81%9b%e3%81%a8%e3%81%af%ef%bc%9f%e3%80%80%e7%a7%91%e5%ad%a6%e8%80%85%e3%81%8c%e8%aa%bf%e6%9f%bb%e3%81%97%e3%81%9f20%e3%81%ae%e4%ba%8b%e5%ae%9f/

**************************************

2011年2月1日

 

幸せとはなんだろうか? お金、ご馳走、豪邸、仕事、権力、名声、理想の恋人……。 どんなに素晴らしいものであれ、それを手に入れてしまえば、幸せは薄れて行く。

幸せとは、得るものではなく、与える(愛する)ことではないだろうか? そんな、思いを裏付けてくれる、数々の調査結果が科学者より発表されている。

01:お金では幸せになれない 科学者による「幸せに影響するものは何か?」の調査から、収入や環境など「現状の境遇」は、わずか10%であることが判明した。最も多かったのは、「遺伝・育ち」で50%。残り40%は、将来の展望、恋愛関係、仕事や地域活動での人間関係、スポーツや趣味への取り組みなどが占めた。

■02:幸せには匂いがある 人は機嫌がいいと、独特な匂いを発することが科学者の研究から発見された。怖い映画を見た人と、楽しい思いをした人それぞれから、脇の下の匂いをガーゼに拭き取り、一週間後に第三者に嗅いでもらったところ、驚くべき的中率で正解を言い当てることに成功した。人の感情は、体臭だけで判断できることが実証された。

■03:年配な人ほど幸せな時間を過ごしている 疾病対策センターが行った最近の調査から、若い人(20~24才)がブルーになる日の頻度は、月平均で3.4日となり、年配の人(65~74才)の2.3日より高くなった。

■04:運動で幸せが向上する 1日20分間の運動を週3日、6カ月続けることで、幸福感が10~20%向上する。

■05:幸せな人は病気になりにくい 心理学のテストで高い幸福度をマークした人は、そうでない人に比べ、インフルエンザワクチンに対する抗体が50%も多かった。

■06:デンマークの国民が最も幸せを感じている オランダのエラスムス大学の調査では、デンマークが最も幸せな国となり、僅差でマルタ共和国、スイス、アイスランド、カナダが続いた。

■07:うつ病患者の増加 米国では、重度のうつ病患者が、二世代前に比べ、3~10倍増加した。

■08:幸せの基準は相対的 国によって幸せの尺度は異なる。移民した人は、移民元ではなく移民先の国の基準で幸せを判断するようになる。

■09:お金があるから幸せではなく、幸せだからお金が入る お金持ちの労働者は、お金のない同僚と比べ、幸せである可能性が高い。しかし、ある研究から、幸せにしている人は、お金を稼ぐチャンスに恵まれる傾向があることが判明した。つまり、卵とニワトリの問題と同じで、どちらが先かは分らない。

■10:病気でも不幸といえない 脳卒中など重い病気にかかった時は、一時的な不幸を経験するが、しばらくすると不幸が去り、幸せ度合いは世間の平均を少しだけ下回る程度となる。

■11:結婚では幸せになれない 多くの人にとって結婚は幸せの絶頂期だが、しばらくすると幸せの度合いは結婚前のレベルに逆戻りする。

■12:幸せを感じなくなる年齢とは 女性にとって人生の満足度が最低になる年齢は37才、男性は42才である。

■13:笑う門には福来たる 大笑いを1日に200~300回することは、激しい筋トレをするようなもので、500カロリー相当のエネルギーを消費する。そして、運動は幸福感の向上につながる。

■14:金メダルは幸せを保証しない オーストラリアの心理学者がオリンピックでメダルを取った選手を対象に実施した調査では、銅メダルを取った選手の方が、銀メダルを取った選手よりも幸せ度が高いことが判明した。さらに、金メダルを取った選手よりも幸せを感じるケースすらあることも分かった。金メダルを取れなくて悔しがる銀メダル選手より、偶然舞い込んだ銅メダルに感謝する選手の方が幸せになれる。

■15:ダンスは幸せのキーワード 幸せのエキスパートで社会心理学者のマイケル・アーガイル教授によれば、スポーツ、音楽、ダンスを楽しむことが幸せのキーワードで、特に、音楽や運動を取り入れたグループダンスは幸せへの近道ということだ。スポーツ施設を沢山作って、国の幸福度を向上すべきと言っている。

■16:ペットで幸せ向上 ペットを飼うことは、血圧の低下やストレスの軽減、延いては健康と幸せの向上になることが、複数の研究から報告されている。

■17:贅沢品は幸せを呼ばない 基本的ニーズが満たされている状況では、少々の贅沢品では人生の満足感や幸福感に何ら影響ないことが、ある研究から判明した。不幸だと感じている人が幸せを感じるには、少なくとも一億円以上の「たなぼた的な収入」が必要になるが、それも一時的な効果しかなく長続きはしない。

■18:一人より二人 一人でいるより、長続きする恋人や友達を持つことが、より幸せになれる。

■19:平等は幸せなこと 北欧諸国のような所得格差が少ない国の方が、アメリカのような富の配布に偏(かたよ)りが大きい国より、国民全体の幸せ度が高くなる。北欧諸国の特徴である、地方分権が進んだ質の高い民主主義も、幸福度を押し上げる要因となる。

■20:スキンシップが幸せを最大化する 抱擁などスキンシップがある家庭で育てられた子供は幸せな大人になることが、ハーバード大学の40年に及ぶ研究データから判明した。

photo:flickr Pink Sherbet Photography

■参考リンク FamilyHealthGuide(英文)