スポーツ医学, 抗加齢

グルコサミン・コンドロイチンの関節裂隙狭小化抑制効果

 一方で関節裂隙の狭小化の抑制(つまり膝の軟骨が減ることの抑制)があり、その他関節の炎症を抑制する働きもあるという結果になっている、ただし、今回は痛みに関しては変化がなかったということだ。***************http://www.dhcblog.com/kamohara/今月のリウマチ学の専門ジャーナル(電子版)に、グルコサミンとコンドロイチンのサプリメント投与によって、関節裂隙狭小化を抑制する効果を示した臨床研究が、オーストラリアのグループ(University of Sydney)から報告されていました。(Ann Rheum Dis. 2014 Jan 6)今回の研究では、変形性膝関節症患者(膝OA)において、グルコサミンとコンドロイチンのサプリメント投与による、関節裂隙狭小化(Joint Space Narrowing, JSN)への作用が検証されました。具体的には、2年間のランダム化二重盲検偽薬対照試験として、45歳から75歳の慢性膝痛を示す患者605名を対象に、(JSNが認められるが、JSW関節裂隙は2mmを超えて保たれている患者)1日あたり、・グルコサミ... 詳細を見る

統合 医療, スポーツ医学

身体運動負荷に対するマルチビタミン/マルチミネラルの効果

運動負荷時には体内ではさまざまな変化が起きている。恒常性を維持するための変化である。その変化が継続して起きた場合、体に不調が起きる。その予防にマルチビタミンミネラルが有用かもしれない。********************http://www.dhcblog.com/kamohara/環境医学の専門ジャーナルに、過度な身体運動負荷時におけるマルチビタミン/マルチミネラルサプリメントの作用を調べた臨床研究が報告されていました。(Biomed Environ Sci. 2013 Jul;26(7):599-604)適度な運動習慣は、健康維持に有用ですが、過度な運動--例えば週末だけとんでもなく運動する習慣--は、活性酸素を過剰に発生させ、健康維持の点では逆効果とされています。今回の研究では、身体トレーニング負荷の大きな若年男性におけるビタミンミネラルサプリメントの働きが調べられました。具体的には、大規模な軍事訓練を受けた中国軍の男性240名を対象に、通常の中国の食事に加えて、・マルチビタミン/マルチミネラルサプリメントあるいは・偽薬のいずれかが1週間投与され、1週間のwash outの後... 詳細を見る

統合 医療, スポーツ医学

グルコサミンによる変形性関節症での最終糖化産物受容体(RAGE)発現抑制効果

グルコサミンによる変形性関節症での最終糖化産物受容体(RAGE)発現抑制効果 グルコサミンは軟骨を作るのではなくて、関節軟骨の滑膜炎、骨髄炎を抑制する作用があることが確認された。テレビなどでは軟骨が再生するかのように宣伝され、近所の頭の固い医師からはなんの効果もないと無知ゆえの断言をされて患者さんは困っていることだろう。 真実は意外な場所にある。*****************http://www.dhcblog.com/kamohara/リウマチ学の専門ジャーナル(電子版)に、グルコサミン投与による変形性関節症での最終糖化産物受容体(RAGE)抑制および滑膜リモデリングへの働きを示した臨床研究が報告されていました。(Rheumatol Int. 2013 Feb 27.)グルコサミン(塩酸塩・硫酸塩)は、変形性膝関節症の予防や症状改善効果、膝関節置換術リスク低減効果が示されており、十分なエビデンスが構築され、関節対策のサプリメントとして広く利用されています。(日本では、GAIT1のネガティブデータが短絡的に引用されることが多く、混乱していますが。)作用メカニズム... 詳細を見る

スポーツ医学

αリポ酸の抗酸化作用による運動障害抑制作用

αリポ酸の抗酸化作用による運動障害抑制作用酸化ストレスを軽減すると言うことである。運動は適度に行うのが健康には良いが、過度の運動の方が面白いという側面もある。例えば、格闘技である。体を傷つけ合い、相手を痛めつけるために自分の肉を切らせて骨を断つという、戦略が必要な世界だ。 運動に関する価値観はそれぞれだから、何が良いとか悪いはないが、もし病気にならないための運動、健康お維持のため、健康増進のための運動という観点では、適度に心拍数を上げて、適度に成長ホルモンが出る筋肉の損傷が起きる運動が好ましいと思う。*****************http://www.dhcblog.com/kamohara/今月のスポーツ医学の専門ジャーナル(電子版)に、αリポ酸の抗酸化作用による運動時の酸化ストレス障害抑制作用を示した臨床研究が、イギリスのグループから報告されていました。(Med Sci Sports Exerc. 2013 Mar 6)αリポ酸は、抗酸化作用を有する機能性成分の一つで、体内ではミトコンドリアで産生されます。サプリメントとしてのαリポ酸は、抗酸化作用を介した機能性が示されており、... 詳細を見る

HSP熱ショック蛋白がシワを予防できるらしい

HSP熱ショックタンパク質の働きで皮膚にシワができないことがわかってきた。この働きを元に考えると、シワの予防に使えそうである、また同時にHSPは組織の修復に役立つから、様々な疾患で行ってみる価値がありそうだ。慢性疼痛やリウマチ、そしてガンなどの難病の患者さんにはしばしば行われている事からも統合医療的にはおこなう価値があるのではないかと思う。*****************************http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120808-00000005-mycomj-sci42℃のお風呂に入った後は紫外線によるシワができにくい! -慶応大などが発見マイナビニュース 8月8日(水)9時10分配信慶應義塾大学(慶応大)は8月7日、熊本大学、名古屋大学、再春館製薬所との共同研究により、マウスの皮膚をお湯につけることでシワを防げること、同時に熱によって体内で増える「熱ショックタンパク質70(HSP70)」が重要な役割を果たしていることを発見したと発表した。成果は、慶應大慶應大学薬学部の水島徹教授らの共同研究グループによるもの。研究の詳細な内容は、皮... 詳細を見る