緑茶カテキンは研究の結果から酸化ストレスを還元する働きがあることがわかっている。特にスポーツ活動後の尿酸値、アルブミン値、CK値について上昇がみられました。
カテキンの摂取後には酸化ストレスが減少します。
同様に効果があるものには、コエンザイムQ10があります。
運動前後のこれらの摂取は推奨されると思います。

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今月の栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、緑茶カテキン投与による運動負荷時の抗酸化能亢進作用を示した臨床研究が、ポーランドのグループから報告されていました。(Eur J Nutr. 2014 Aug 14.)

運動時には、筋肉中などで活性酸素が発生し、酸化ストレス障害が生じます。
そこで、抗酸化作用を有するサプリメント成分の摂取によって、運動に伴う酸化障害の抑制が期待されます。
(後述のように、DHCでは、大学との共同研究にて、DHCのコエンザイムQ10投与によって、運動負荷時の活性酸素による酸化障害の抑制作用を報告しています。)

さて、今回の研究では、アスリートにおいて、
運動時の筋肉障害と酸化ストレス、運動後の筋回復への緑茶カテキンの影響が検証されました。

具体的には、ランダム化二重盲検偽薬対照クロスオーバー法にて、スプリンター16名を対象に、
緑茶抽出物(980mgのポリフェノール含有)投与あるいは偽薬投与にて、4週間の介入試験が行われました。

解析の結果、まず、偽薬投与群では、
スプリントテスト負荷後に、過酸化脂質の指標であるMDAの増加、総抗酸化能の亢進、SOD活性の亢進が認められました。
また、尿酸値、アルブミン、CK値は、運動負荷後に両群において増加が認められています。

次に、緑茶サプリメント投与群では、
安静時でのポリフェノール量の増加、総抗酸化能の亢進、負荷テスト後のMDAとSODの減少が見いだされました。
なお、スプリントテストのパフォーマンスについて、両群間での差は認められませんでした。

以上のデータから、緑茶ポリフェノールによる運動負荷時の酸化ストレス障害抑制作用が示唆されます。
緑茶には、ポリフェノールの1種である緑茶カテキンが含まれており、抗酸化作用による生活習慣病予防効果の他、抗肥満作用が注目を集めています。
(緑茶由来のテアニンもサプリメントとして用いられています。)
DHCでは、緑茶の機能性食品成分を含むサプリメントを製品化しています。
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DHCでは、大学との共同研究にて、
DHCのコエンザイムQ10投与によって、運動負荷時の活性酸素による酸化障害の抑制作用を報告しています。

具体的には、トレッドミルを用いた60分間の持久走の負荷に際して、運動前の1週間、DHCのコエンザイムQ10 およびビタミンC、ビタミンEを摂取した群では、摂取しなかった群に比べて、尿中8-OHdG値の上昇が抑制(=運動による酸化障害の発生が抑制)されたというデータです。

運動習慣を有する場合、
マルチビタミンやマルチミネラルに加えて、
コエンザイムQ10、
αリポ酸、
ビタミンC(ハードカプセル)、
ビタミンBミックス
アミノ酸
を利用することが好ましいと考えられます。

コエンザイムQ10は、抗酸化作用やATP産生作用を有する機能性成分で、体内でも産生されます。
しかし、加齢とともに内在性コエンザイムQ10は減少し、生活習慣病や慢性疾患でも低下がみられることから、アンチエイジング分野で広く摂取が推奨されているベーシックサプリメントです。
コエンザイムQ10には、
酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と
還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。

従来、コエンザイムQ10サプリメントは、酸化型CoQ10(=ユビキノン)であり、
経口摂取した後、体内で還元型CoQ10に転換され、効果を示してきました。

近年、還元型CoQ10サプリメント(=ユビキノール)が供給できるようになり、
還元型CoQ10の有用性を示した研究が報告されるようになっています。
若年者では、従来型のCoQ10サプリメント(酸化型CoQ10のユビキノン)で十分と思われますが、

中高年以上の年代では、
還元型CoQ10サプリメント(=ユビキノール)をベーシックサプリメントとして推奨できるエビデンスが整いつつあります。