先日の日曜日久しぶりにダイエット講習会を行った。
といってもクリニック主催ではなく、「男女共同参画センター」というところの主催に呼ばれていったのである。
20人ほどのこじんまりした会場であったが、久しぶりだったので色々と論文などを下調べしていった。
ダイエットの世界では現在も過去もそうであるが、いい加減な話を平気でしている人が沢山いる。
有名人でも関係ない。以前整形外科の学会でゲストに来ていたある、ウオーキング方法で有名になった人は我々医師を目の前にして、歩き方で病気が治るなんて事を平気で話していた???!!!
前立せん肥大はこうして腰をひねると治ります」
高血圧はこうして足を刺激しながら歩くと治ります」
といった具合である。
この手の話はいろんな分野であるのだが、癌治療においてもこの手の話は非常におおい。体を温めたら癌が消えたとか、キノコのサプリを飲んだら癌が消えたとか、温泉に入ったら消えた、などいろんなバリエーションがある。
話を聞いていると面白いので毎回患者さんの話を聞くだけにしているが、たいていの人は誰かにそそのかされている。それはお風呂屋さんであったり自然食品の店だったりする。
私自身はエビデンスに固執して治療という本質を見失う事は嫌だ。しかし、エビデンスが全くないたわごとを患者さんに施すことは絶対に出来ない。それは医師として当然のことである。
ダイエットの理論もかなり進化してきている。私が以前書いた「ニセモノダイエットVSホンモノダイエット」にも書いたが、筋トレと低炭水化物の食事が科学的に証明されてきていると感じている。
いずれ、ダイエットの理論も公開したいと思っている。