日本人の感染者数が少なく死亡者数が少ないことがメデイアで言われている。中には日本の奇跡のような、日本凄い論を語る情報弱者もいるが、実際には死亡者数が少ないのは日本だけではない。下にデータを書いているが、サウジアラビアやインドも少ないのだ。

この欧米と比べて少ない国々は立地から言うと、ヨーロッパではなく、アジアとインドあたり中東あたりである。この差を決定的にしているのファクターをファクターXと言うのだ。山中教授が言うところのファクターXは実は日本人だけではない。データを見ると人口100万人当たりの死亡者数がアジアの国にけた違いに低い国がある。それは中国、韓国、日本である。

ちなみに人口100万人当たりの死亡者数は5月20日現在でworld meter の統計で以下である。

アメリカ 283人
イギリス 521人
フランス 429人
イタリア 532人
スペイン 594人

ドイツ 98

中国 3人
韓国 5人
日本 6人

インド 2人
サウジアラビア 9人

おそらく、場所場所でコロナウイルスが変異したのではないだろうか?決してBCGではないと思う。人種かもしれない。アジア人に特有の何かの因子が感染防御に役立っているかもしれないし、インド、中東を見ると地理的な感染の伝搬によるのかもしれない。

冗談ではないけれども、このウイルスが中国の製造による生物兵器だったとしたら当然敵国はアメリカである。アメリカ人=白人、黒人に効果があるように遺伝子情報を改変しているから白人、黒人が多い地域で致死率が高かったのかもしれない。

トランプが中国を一方的に非難し、今まで中国寄りだったヨーロッパの国々が一斉に反中国になってしまったのも実はそのせいかもしれない。

いずれにしても日本は致死率が低く、ひょっとしたら抗体検査で感染者数がもっと増えればさらに致死率は低いかもしれない。それこそインフルエンザ並かも知れないのである。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/399dba3893623292d3aaac0ba7f790060d3a392c

「なぜ日本の新型コロナ死者数は少ないのか?」山中伸弥が橋下徹に語った“ファクターXの存在”

配信

文春オンライン

「ファクターX」とは耳慣れない言葉だが、ノーベル賞受賞者の山中伸弥氏(京都大学iPS細胞研究所所長)は、ファクターXこそ、今後の日本人と新型コロナウイルスとの闘いの行方を左右する重要な要素だという。 【画像】山中伸弥教授と対談した橋下徹氏 「僕が今とても気になっているのは、日本の感染拡大が欧米に比べて緩やかなのは、絶対に何か理由があるはずだということです。何が理由なのかはわからないのですけれど、僕は仮に『ファクターX』と呼んでいます」(山中氏)

「ファクターX」をいかに解明するか?

山中伸弥氏(京都大学iPS細胞研究所所長)

 日本は海外主要国と比較してPCR検査数が少ないため、感染者数を正確に比較するのは難しいが、死者数に関していえば、5月半ばの時点で700人超。アメリカの8万人超、英国の3万人超と比べると文字通りケタ違いに少ない。 「ファクターX」の解明のため、山中氏が重視しているのは、ウイルスに対する抗体(ウイルスに反応して毒素を中和する物質)を持っているかを調べる「抗体検査」だ。  厚労省は6月から、東京・大阪・宮城の3カ所で1万人規模の大規模な検査を開始すると発表したばかりだが、山中氏と元大阪府知事の橋下徹氏が、科学者と政治家それぞれの観点から、新型コロナウイルスとの闘い方について語りあった対談(「文藝春秋」6月号)でも、この抗体検査のことが話題になった。

抗体検査で「大事なのは国産でやること」

山中 僕は、PCR検査に加えて、抗体検査が重要だと考えています。実際にどの層の人が、どれくらいの割合で抗体を持っているのかがわかれば、ファクターXが見えてくる可能性もありますから。

橋下 抗体検査にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

山中 抗体検査は、ワクチンや治療薬の開発よりはるかに早くできます。コストも安い。大事なのは国産でやることで、これを外国産に頼ってしまうと、後手後手で質の悪いものを使わされてしまう恐れがあります。国産で品質管理をしっかりして検査キットを作らないといけません。これはPCR検査キットも同じで、変異した後のウイルスまでちゃんと検出しているかわからないという話も出ています。

院内感染対策にも使える

橋下 感染が広まっていない状況で抗体検査をやっても意味がないけれど、現在の東京や大阪であれば、社会がウイルスに対してどれだけ強くなっているかを見る指標の一つにもなるということですよね。

山中 そうです。抗体検査の意義をもう一つ挙げるなら、院内感染対策にも活用できます。今の日本は市中の感染爆発よりも、院内感染による医療崩壊のほうが心配な状況で、ベッドや医療機器が足りていても、医療関係者の数が足りなくなってしまう恐れが出てきました。(中略)  そういう大変な現場で頑張っている医師や看護師の抗体の有無がわかれば、抗体を持っている人だけに現場に入ってもらうこともできる。現段階でも、医療従事者はかなりの方が感染している可能性があると考えています。

◆◆◆  6月から始まる抗体検査によって、日本人の闘い方は変わるのだろうか。また、ファクターXが解明される日は来るのだろうか――。  山中氏と橋下氏が、コロナ禍における科学と政治の役割について、熱く語りあった「 ウイルスVS.日本人 」は「文藝春秋」6月号および「文藝春秋digital」に掲載されている。 ※「文藝春秋」編集部は、ツイッターで記事の配信・情報発信を行っています。 @gekkan_bunshun  のフォローをお願いします。 ※音声メディア・Voicyで「 文藝春秋channel 」も放送中! 作家や編集者が「書けなかった話」などを語っています。こちらもフォローをお願いします。

「文藝春秋」編集部/文藝春秋 2020年6月号