自粛しても感染は終わらず、ウイルスも消滅しない可能性がある。
京都大学の山中教授も懸念しているように、ワクチン開発は相当の時間がかかりそうだしできないかもしれない。さらにウイルス自体も消滅しない可能性がある。

これは最初から研究者たち、我々医学の専門家たちが懸念していたことである。最終的には自然免疫がその集団で出来上がるまで感染は止まらない可能性が今のところ高い。
ワクチンが出来たら話は別であるが、それもはっきりしためどはたっていない。

多くの人は自粛解除で戦々恐々としている。また感染が広がるのではないか、この週末にBBQに興じる不届き者がいるのではないか?政治家は対策を考えているのか?もっと自粛を続けてゼロ患者になるまで経済を止めたほうが良いのではないか?

専門家政治家は実際には不都合な事実を知っている。この不都合な事実は大ぴらには言えないけれども本音では、かなり厳しい未来になると思っている。
まともな科学者医学者は皆その「不都合な事実」を知っている。そして政府がそれを表明できないことを理解している。

それは
① 自粛してもウイルスは消えない
② 自粛していれば経済が疲弊して失業者が増える。生活保護が増える、自殺者が増える。
③ 集団免疫かワクチンしか方法はない
④ いずれにしても多くの国民が感染する
⑤ ゆっくり感染者数が増えるか、急激に増えるかの違いしかない
⑥ ワクチンが出来ればすべてが解決する
である。

政府の失策でウイルスが拡大するのではなく、これは人間の力では止めれれないことも自覚するべきである。ウイルスは宿主を求めて移動し、人々に感染しその数を増大させるものである。今までコウモリや鳥などを宿主として生命をつないできたが、これからは人類を宿主として永遠に生き延びようとするプログラムを持っていると考えたほうが良い。
人類の英知を発揮してワクチンと治療薬を開発し、このじわじわと苦しい感染拡大を止めてほしいものだ。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/8bbc6594710db5b9a6b98eee5d054dd1537008c3

WHO、新型コロナ「消滅しない可能性」 終息に長い道のり
5/14(木) 4:54配信

世界保健機関(WHO)で緊急事態対応を統括するマイケル・ライアン氏は13日、新型コロナウイルスがヒト免疫不全ウイルス(HIV)と同様、消滅しない可能性があるという見方を示した。NIAID-RML提供(2020年 ロイター)
[ジュネーブ 13日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)で緊急事態対応を統括するマイケル・ライアン氏は13日、新型コロナウイルスがヒト免疫不全ウイルス(HIV)と同様、消滅しない可能性があるという見方を示した。

【図解】新型コロナで2050万人が失業、最も打撃を受けた産業は

同氏は「新型コロナがエンデミック(一部の地域で通常の範囲内で広がっている状態)になり、決して消滅しない可能性がある」とした上で「現実的に考えることが重要で、新型コロナの消滅時期は誰も予想できないと思う。新型コロナは長期的な問題に発展するかもしれず、そうならないかもしれない」と語った。

新型コロナの流行で休止状態にあった経済は、再開に向けた動きが世界で広がっているものの、終息に向けた「道のりはまだ長い」との認識を示した。

ライアン氏は、新型コロナに絡むリスクは「国、地域、世界レベル」で依然高いと指摘。「新規感染を検出する能力を持たずにロックダウン(都市封鎖)措置を緩和すれば、公共衛生と経済破綻の悪循環に陥ると懸念している」と述べた。

さらに、現段階のリスク評価を低減させるにはウイルスの「徹底的な制御」が求めらるとした。

ロイターの集計によると、世界の新型コロナ感染者数は約429万人、死者は29万1375人。