全国で自粛警察が猛威を振るっている。コロナウイルス以上に害悪である。自分だけが正しいと思いこんでいる人々は歴史上でも多大なる間違いを犯し、周囲に迷惑と苦しみを与えてきた。
キリスト教信者以外は人間ではないと言って、バチカンが黒人奴隷を認めたのもその一例だし、アジア人を奴隷化しようとして西洋列強が植民地政策を実行したのもその一例である。

自分が正しいという思い込みは「無知の知」と全く相反する考えである。自分の思考に間違いがあるかもしれないとおもう哲学的な反省はこれらの自粛警察人間にはないのだろう。
しかし一方で自粛を守らずにコロナ感染したのに移動する人にはそれなりの罰則があっていいと思う。そのほうがこれらのリンチ私刑を行う根拠がなくなるから、本来は政府の自粛要請にも罰則規定があってしかるべきだ。

しかし、緊急事態宣言はできても罰則を決めれないという法律になっていることが問題だ。
ここが日本のもつ問題だろう。もし罰則規定を設けようとすると、反日勢力が人権問題をすぐに持ち出してくる。日本がかつて国家権力の暴走を止められなかった反省点だ。ここでの反省が、国家に対する反対勢力を増加させている。
危機の時期には問題が沢山出てくる。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/f5f2a01f4821acdfe731f15a9471069a07522b40

「コロナ女」「追放」山梨の感染女性、やまぬデマと中傷
5/12(火) 20:13配信

感染した女性に関する情報をまとめたトレンドブログ。「住所・職場は特定?」などとある
新型コロナウイルスに感染していることが判明したにもかかわらず、山梨県から東京都まで移動した女性に対し、インターネット上で激しい中傷が巻き起こった。県は重大な人権侵害として、保護対策に着手。識者は「自粛生活が続くストレスで、投稿者から冷静さが失われている」とみる。

【画像】「リア充」も影響? 山梨の感染女性、止まらぬデマ拡散

「コロナ女」「テロリスト」「日本から追放」。ネット上には中傷の書き込みがあふれている。女性とされる名前や写真、「実家を特定した」といった根拠不明の情報をまとめたサイトや動画がいくつもある。

県によると、20代の女性は4月29日に山梨県の実家に帰省。同僚の感染が判明したことから5月1日にPCR検査を受けた。同日夜に東京に戻り、2日に陽性と判明したとされていた。

だが県への情報提供で、実際には女性は2日午前、陽性判定を知りつつ新宿行きの高速バスに乗ったことが判明。県がこれを公表し報道されると、女性に対する非難の嵐が起きた。

周辺に関するデマも広がった。女性の勤務先として、都内の飲食店の名も挙がり、店はホームページで「当社関係各位に感染者は確認されていない。風評被害に関しては、法的措置も視野に厳正に対応していく」とした。

高校の同級生は、女性が帰省後に参加したバーベキューに同席していたというデマを流された。勤務先のアパレルショップには「コロナの人がいるんですよね」と問い合わせが相次ぎ、ネットには「スタッフ教育がなっていない」「謝罪しろ」という書き込みもあった。店長の女性(47)は「デマでここまで中傷されるのは耐えられない。これ以上続けば損害賠償請求も辞さない覚悟でいる」と話す。

感染者の幼なじみの女性もバーベキューに参加していたというデマに悩まされた。勤務先の病院に「院内感染したらどうするのか」という電話まであった。感染した女性に連絡すると、SNSをやめ、ネットは見ないようにしていると苦しい胸の内を明かしたという。山梨県警は感染者の女性に対する中傷について、立件も視野に情報収集をしている。(玉木祥子、田中正一、吉沢龍彦)