コロナウイルスについて

 

コロナウイルスについての情報がたくさん出ていて混乱しています。

先日も患者さんから、うちのクリニックにも中国人が出入りしているのではないかと

疑心暗鬼になって怖がっていました。

当院の患者さんで中国武漢から帰ってきた方はいないので心配しなくてもいいと思います。

 

コロナウイルスは風邪のウイルスです。風邪の原因ウイルスは多い順にいうと

ライノウイルス (30%–80%)コロナウイルス (15%)インフルエンザウイルス (10%–15%)

アデノウイルス (5%) パラインフルエンザウイル

RSウイルスエコーウイルスエンテロウイルスです。

コロナウイルスはよくある風邪のウイルスで、突然変異でDNAがかわってしまい、致死率や感染力が強くなったのが今回の新型コロナウイルスであり、2002年の11月から2003年の7月に流行したSARSも新型のコロナウイルスです。

SARSの罹患数は、世界30ヶ国の8,422人が感染、916人が死亡(致命率11%)でした

 

今回の新型コロナウイルスは世界保健機関(WHO)の発表によれば致命率3%程度と推定されています。これはSARSの致命率の9.6%よりも低いです。

なお、スペインかぜインフルエンザ)が世界的に大流行(パンデミック)した時の致命率は、不正確ながら2.5%以上と推定されています。

2020年28日現在、34,878の症例のうち、重度な症状になったものは6,10617%)であり、そのうち2,085が軽快しています。

死亡者数は2020226日現在、世界中で81006件の患者が確認されており、そのうち2764人が死亡しています。(3.4%)

 

一方インフルエンザの患者数は大流行した2005年時に国内で約2000万人で死亡数は1818人ですから死亡率は0.01%です。これはワクチンの実施や治療薬があることで致死率が低いのだと思われます。

こういったことを考えてみても、今回の新型コロナウイルスはインフルエンザに比べて致死率が高いが感染者数は低そうです。

 

しかし一方、毎年肺炎で亡くなる人がもっと多いのも事実です。

2016年には肺炎での死亡者数は118千人もおり、それと比べたら今回の新型ウイル氏が通常の市中肺炎よりも怖いものとは言えないかもしれません。さらにコロナウイルスは気温が上がり湿度が上がる春から夏にかけて根絶傾向にあるので、それほど気にしなくてもいいと思われます。

WHOの死亡率の統計も中国の医療状況環境での数字であり、日本国内ではもっと致死率が低いものだと思われる。そう考えると、免疫の落ちた持病がある80歳以上の老人は毎年肺炎で11万人も死んでいるし、インフルエンザでも1800人は死んでいるのだから、コロナの国内の死亡率が中国の3.4%以下で1%に抑えれれば大したことにはならないのではないかと思われる。

 

アメリカで2000万人がインフルエンザにかかり、12千人が死亡したというが、これがコロナウイルスだったのではないかと言われている。勿論すべてがコロナウイルス感染者ではないのだから数字に意味はないかもしれない。そしてもし多くがコロナだとしても死亡率は全体で0.06%であり、先進国では死亡率が低そうにも思うのだ。

ただ、今までのコロナウイルスと違ってDNAが突然変異しているウイルスであるから、多くの人はかかっても免疫力でやっつけてしまい、無症状や軽い症状で収まると思うのだが、変にNSAIDSなどの薬を使って免疫力を低下させると悪化すると考えられる。皆さんも感染症の予防にビタミンCとDを摂取し、風邪をひいたら汗をたっぷりかいて免疫力をあげてほしいと思っている。スマーテイーもお勧めだ。

 

国の方針として、228日に学校の閉鎖が決定された。春休みが終わるまで閉鎖と言う事だが、これは良い決定だと思う。感染の防御は接触がなければいいのだから、中国のように国民に有無を言わせず戒厳令をひき、一切外出禁止するのが感染の拡大を抑制する最良の方法だ。

ただし、これは国民に主権がある民主主義では難しい。今回の政府の決定、安倍首相の決定に対しても、一部のリベラルな人たちは反対している。人権無視であり、仕事を持つ女性に苦労を押し付けるなという論調だ。

 

こういう時には国民の中で利益が相反することが起きる。ここでの首相の判断は英断だったと思う。国全体を守るためには誰かが困難を被る必要がある。一部の困難を恐れるためにすべてが犠牲になることは愚かなことだ。

これは生物の進化論を学んだ人ならわかる事だろう。人間は残念ながら神の子ではないし、神が善意をもって世界を作ったわけでもない。

たまたま豊かになったから差別が減っているに過ぎない。ここは中国共産党のように国家の生き残りをかけた戦いに絶対的に勝利するという意志を持った国が解決が早い。

人権は国家の存在という条件のもとに論じられるものだという考えが中国の考えであり、そこで人権を言う事は国家に反逆することになるのだろう。

 

そもそも人類である我々は偶然宇宙に出来たハビタブルゾーンに住まさせてもらっているだけである。その環境下で人類は進化の過程で他の動物植物を根絶し、人間にとって都合よく世界、地球を変えてきた。

ウイルスはこの地球をたった一つの種に過ぎない人類が支配しようとしていることに対する宇宙の反逆かもしれないと思う。