統合医療がガン難民を救う」著書の発売

 

私のガンに関する著書が発売されました。去年秋には原稿が出来上がり、その後編集者の中地さんのおかげで詳しい用語解説も付けていただき、読みやすい本になりました。

題名は「統合医療はがん難民を救う」です。

推薦文は点滴療法研究会会長 柳澤厚生先生に書いていただきました。

本当にいろんな人の力で出版にまでこぎつけたと思います。この本が患者さんにとって少しでも役に立つように願います。

是非参考にしていただきたいと思います。

推薦文と目次を載せておきます。

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推薦文

この度、うしおえ太陽クリニック院長の野中一興先生が「統合医療がガン難民を救う ― 野中式統合医療の奇跡」を上梓されました。本書は野中先生のこれまでに築きあげたガンの統合医療の全てが書かれています。

3年前に野中先生に高知で初めてお会いしました。先生は日本の医療を熱く語り、その姿は土佐藩士の坂本竜馬と重なります。先生は私の持つ統合医療の知識を全て吸収し、さらに米国、カナダの学会に何度も一緒に出席し、多くの有名な医師と交流を結ぶようになりました。国内の多くの研究会でも学び続け、何よりもそれを患者さんの治療に実践します。

本書を読まれて感じるのは、野中先生は患者さんのガンを治療するのではなく、ガンを持った患者さんの心・体・免疫・栄養・スピリチュアルの全てを診ていることです。そして、その全ては100%患者さんの立場に立ち、自分の家族が同じ立場であったらどうするという全人的な哲学が基盤になっています。

多くの抗ガン剤がガンを治癒させるどころか、生存期間を延ばすこともできないのはガン専門医も知っています。テレビや週刊誌では有名人の「ガンとの壮絶なる闘い」を報じていますが、実は「抗ガン剤との壮絶な闘い」なのです。野中先生のように、この矛盾に気づいた医師たちは、これまでの考え方を改め、「からだに優しいガン治療」を求めて始めました。

私が主催する点滴療法研究会が222人の医師に調査したところ、もし自分がガンになったときに、三大治療(手術、放射線、抗ガン剤)とは別に92%が他の統合医療を受けると回答しています。この統合医療の上位3位が高濃度ビタミンC点滴療法、栄養療法、免疫療法です。そして、38%の医師は自分がガンになっても抗ガン剤治療を受けないと答えました。「医師が自分がガンになった時に選ぶガン治療」の調査結果は、ほとんどの患者さんがガン専門医から勧められるままに抗ガン剤治療を受け、統合医療という選択肢も示されないまま治療を受けているという、実態とはかけ離れていました。

私たち医師は、自分がガンになったときに受ける治療と同じ治療を患者さんに勧めるべきです。野中式統合医療は「医師が自分がガンになった時に選ぶガン治療」です。本書を読めば、現代医療の問題点を問題点として指摘し、志(こころざし)をもって患者さんを治療する野中先生の姿が見えてきます。ぜひ私どもと共に、坂本竜馬のような大志を持った野中一興先生をぜひ応援し、野中式統合医療を広めていただければ幸いです。

2011年2月2日

            国際統合医療教育センター所長     柳澤厚生

            (元 杏林大学保健学部救急救命学科教授)

目次

統合医療の必要性を問う………………11

 

薬漬けの自覚が無い日本人/「真の健康」を知らない日本人/統合医療とは何か? 薬物による療法の限界/ガンは慢性疾患に近い/統合医療の真の実力/もっと自由に医療を考えたい/統合医療のエビデンスレベル

「ガン難民」という言葉の流行………………33

 

あなたも「ガン難民」になる可能性が/ガンの統合医療はここまで進んでいる/諦めてはいけない!治療法はある/パターン化している、ガン治療/ガンと診断されたら統合医療を受ける/ガン治療の進歩、日米の比較/日本のガン医療は片手落ちである/注意すべき「統合医療」/「いわしの頭も信心から」ではいけない/ガン治療法の分類序章

第一章

ガンの原因と発生について……………… 57

 

ガンは突然発生するわけではない/「炎症」がガンの原因か?/ガンとはどんな病気なのだろうか?/ガンは慢性疾患と考えたほうがよい/ガン細胞の発生原因を治療する/ガンに対する戦略的治療/ガンの原因「活性酸素」を除去する超高濃度ビタミンC点滴療法との出会い………………81

 

09年10月カンサス州ウイチタ/ビタミンC点滴療法は、ガンに効く/意図的に抹殺された「ビタミ

ンC療法」/栄養療法には無限の可能性がある/ガン細胞に関する画期的な解説/日の目を見る「超高濃度ビタミンC点滴療法」/「点滴療法研究会」について/患者のQOL(生活の質)を向上するビタミンC療法/超高濃度ビタミンC点滴療法の適応/ビタミンC点滴療法の事前検査/セカンドオピニオンの重要性/事前の注意と副作用第二章

第三章

様々な療法を活かす統合医療………………117

 

低容量ナルトレキサン療法(LDN)について/米国国立癌研究所によるLDNガン症例の調査/

低容量ナルトレキサンの副作用/ナルトレキサンの可能性/IPT療法について/高血糖とビタミ

ンC/ガンと砂糖の恐い関係/糖分とガンの生存率/間違いだらけの食事指導/IPT療法とは/IPT療法の歴史/当院の症例を紹介/アミグダリンについて/アミグダリンのガンに対する効果統合医療の受け方………………169

 

統合医療はどこで行っているのか?/治療中の心構え/治療中の生活について、食事、運動、気晴  らし/治療費について/野中式ガン統合医療法/ガンになってよかったと思えること………………189

 

自分の人生を振り返ってみよう・感謝の気持ちを持とう/ガンがあっても生き抜く作戦を練る

あとがき…………196

第四章

第五章

最終章__