5月の1,2,3日とカナダのモントリオールに来ている。ここでは国際矯正医学会が行われているからだ。
今回もいろいろと収穫があった。もちろんガンの治療についてはもっとも実りが多かったが、がん治療以外でも栄養学の様々なエビデンスを得ることが出来た。
今回は点滴療法研究会の会長の柳澤先生とがん治療の専門家として有名な水上先生と一緒の参加だった。
 面白い話を沢山聞いたが、何しろ思ったのは私よりも年上で優秀な二人の先生方が非常に熱心に勉強されていたことである。
 私自身は不勉強な人間で今から、必死で先生方に付いて行こうとしているので、先生方の勉強に対する姿勢が非常に参考になった。まずは、常にオープンマインドで勉強することである。ここモントリオールでの学会はオープンマインドで聞けば驚くような話ばかりだ。何しろ、今までの常識にとらわれていては話にならない。たとえば、この50年間がん治療はほとんど進歩していないとかである。死亡率で見ると心疾患や脳血管疾患での死亡率は半分以下になっている。しかし、ガンの死亡率はほとんど変化がないのだ。
 こういった事実をどれほどの人が知っているだろう。どれほどの医師が知っているだろうか?
もし、この事実を謙虚に受け入れたならばわれわれ医師は今まで漫然と行われている、治療法について考え直してもいいのではないだろうか?それはたとえば、進行がんに対する抗がん剤投与であり、放射線療法である。
 そこで新たに世界中で注目を浴びているのが、超高濃度ビタミンC点滴療法である。ところがこういった新しい治療法に対しては非常に偏見が多いのが現実である。もっとオープンマインドになってほしいと思っている。 確かに私が行っているがん治療に対して、多くの医師たちは否定的である。ひどい場合は、われわれの治療法自体を頭から否定する医師がいる。これは非常に悲しいことである。なぜならば、治療法の否定は治療の機会を失わせることになるからだ。それも超高濃度ビタミンC点滴療法などはまったくといっていいほど副作用がない良い治療法だからである。
 世界の広さを感じた3日間であった。