がん細胞に「目印」付けて集中攻撃

ニュースイッチ 34()1150分配信

 

一種の免疫療法である。今までは免疫細胞の能力を上げてがんを認識して攻撃させる方法だったが、今度は癌細胞事態に目印をつけてから近赤外線を照射して死滅すると言う方法です。

実験でも寿命が延びたとありますが、治るわけではないので治るためには食事とか生活習慣の改善が必要です。

 

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160304-00010003-newswitch-sctch

岡山大などの研究チームが治療法開発

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科の藤原俊義教授と香川俊輔准教授らの研究グループは、がん細胞に人工的な「目印」を付け、がん細胞だけを集中攻撃する治療法を開発した。近赤外線が当たると細胞を破壊する「光感受性物質」を目印の付いたがん細胞に運び、近赤外線を照射することでがんを死滅させる。ヒトの胃がん細胞を移植したマウスに同治療法を試したところ、がんが小さくなることを確認した。  今後、臨床応用を目指す。米国立がん研究所の小林久隆主任研究員らとの共同研究。成果は米科学誌モレキュラー・キャンサー・セラピューティクス電子版に掲載された。  胃がんや乳がんの細胞では、「HER2」というたんぱく質が異常に発現することがあり、HER2を標的(抗原)とした抗体医薬品が開発されている。だが、胃がんの場合、HER2の異常発現は症例全体の約2割にとどまり、抗体薬を使えないことが多い。  HER2は細胞表面に目印となる顔を出し、がん細胞を増殖する信号を送っている。研究グループはがん細胞を増殖させず、目印だけを出すよう遺伝子改変したウイルスの製剤をマウスに投与。HER2が発現していないがん細胞にも目印が付き、既存の抗体薬を送れた。  光感受性物質が付いた抗体薬をマウスに投与。体外から近赤外線を当てる治療を実施した。治療したマウスは、1カ月後のがんの重さが治療しないマウスの約半分に減り、寿命が約2倍に延びた。

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