コーヒーが好きな僕としてはコーヒーを飲む根拠も増えてうれしいものです。もしコーヒーが体に悪そうならば飲まない人が増えるでしょうね。タバコとは大違いですね。

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関節症研究の専門ジャーナル(電子版)に、コーヒーの摂取と、血中尿酸値との関連を調べたメタ解析が報告されていました。(Semin Arthritis Rheum. 2016 Jan 21.) これまでの疫学研究によって、コーヒーの摂取による生活習慣病リスクの低下が知られています。 例えば、コーヒーの摂取による2型糖尿病リスク低下、脳卒中リスク低下、うつ病リスク低下、肝がんリスク低下、認知機能の低下抑制などがあります。 今回の研究では、コーヒーの摂取と、血中尿酸値との関係が検証されました。 具体的には、主要医学データベースから20151月までに発表された論文を対象に、 (MEDLINE, EMBASE, the Cochrane library, KoreaMed) コーヒーの摂取と血中尿酸値を調べた研究が抽出され、1999年から2014年までの間に発表された9報が対象となりました。175,310名の被験者データが解析された結果、 メタ解析の結果、コーヒーの摂取が多いと、血中尿酸値が有意に低いという相関が見出されました。この作用には性差が認められており、 女性(1日あたり46杯のコーヒーの摂取)では、男性(13)よりもより顕著な尿酸値低下作用が認められました。 また、1日1杯以上のコーヒーの摂取により、痛風リスクの有意な低下作用が見出されました。(この作用には性差は認められていません。)

以上のデータから、適度なコーヒーの摂取による尿酸値の低下、痛風リスクの低減作用が示唆されます。これまでの疫学研究によって、コーヒーの摂取による生活習慣病リスクの低下が知られています。 例えば、コーヒーの摂取による2型糖尿病リスク低下、脳卒中リスク低下、うつ病リスク低下、肝がんリスク低下、認知機能の低下抑制などがあります。 コーヒーにはファイトケミカルの1種であるクロロゲン酸が含まれており、抗酸化作用を介した生活習慣病予防効果が示唆されています。 (カフェイン以外のコーヒーの主要な成分として、フェルラ酸(ferulic acid)、カフェ酸(caffeic acid,)、クロロゲン酸(chlorogenic acid)が知られており、いずれも抗酸化作用を示します。これらの中ではクロロゲン酸が比較的多く存在します。) これまでの疫学研究や臨床試験では、高血圧症の改善、心血管疾患(動脈硬化性疾患)リスクの低減、抗がん作用などが報告されています。 例えば、次のような研究が知られています。 コーヒー摂取による全死亡率と心血管疾患リスク低下効果:メタ解析 コーヒーの摂取と泌尿器のがんの関係@メタ解析 コーヒーの摂取による前立腺がんリスク低下作用@メタ解析 コーヒーによる肝臓がんリスク低下作用 コーヒーの摂取と前立腺がんリスクとの関連 コーヒーの摂取による口腔咽頭がんリスク低下作用 チョコレートとコーヒーの摂取と肝機能の関係@HIV-HCV重複感染者 コーヒーの摂取が女性のうつ病リスクを抑制