多発性骨髄腫の治療に

やっとサリドマイドが認可されました。

 

中央社会保険医療協議会(中医協)は12月3日の総会で、サリドマイドを成分とした多発性骨髄腫の新医薬品「サレドカプセル100」(藤本製薬)の薬価算定を承認した。「サレドカプセル100」は12日に保険収載された後、厚生労働省の指導に基づき、遅くとも3か月以内に国内販売される見通し。

 「サレドカプセル100」は、再発または難治性の多発性骨髄腫の治療に効果があるという。算定薬価は1カプセル(100mg)6570.4円。
 今回の薬価算定に際して、製薬会社側は第1回薬価算定組織での算定案に不服意見を申し立て、▽長期投与が可能であること▽治療初期から外来投薬が可能であること▽患者の要望に応える形で開発に着手したこと―などから、安全管理費確保のための加算を請求。これが第2回薬価算定組織で承認され、有用性加算5%と市場性加算10%が上乗せされた。

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サリドマイドがやっと認可されました。がん患者さんの一部、多発性骨髄腫にだけですがやっと適応が通りました。多発性骨髄腫の患者さんとその後家族はほっとしていることでしょう。
 この薬は今まで私もガンの患者さんに投与してきましたが、それなりにガンの進行を止めたりガンの縮小に効果が見られた薬です。コストがかかって1月分で約4,5万円もしていましたから、国内販売になれば特許も切れているので相当安い値段で買えると思っていました。
 しかし、製薬メーカーはそう甘くはなかったようです。アザラシ肢症などの保障費用や安全対策費を盛り込むために一錠6570.4円という高価な薬になってしまいました。
 通常は特許も切れているから安くなります。開発費を莫大にかけた新薬でも一錠200円程度なので100円程度だと予想していましたが6570円と聞いて驚きました。 

毎日飲む薬なので一月で約20万円ほどもかかります。
なんとなく、嫌なものを感じます。現在ビタミンCなどは点滴製剤として安価に売られていますが、これがガンに効果があると正式に認められた際にはどんな理由で高価な薬に変身するのか、たぶん変身する理由がなければ製薬メーカーはビタミンCを売らないような気もします。