朝日新聞デジタル 4月7日(火)4時1分配信

新たな発見があったようです。糖尿病は食べ過ぎ、高カロリーの摂取、肥満から生じます。高血圧もまた、食事の影響が非常に大きい疾患です。逆にいうと節制している人には起きにくいです。

高カロリー食でなぜ糖尿病が起きるのかは、以前からわかっていました。高血糖を是正するインスリンホルモンの分泌が不十分になること、インスリンホルモンに対しての感受性が減少すること、などです。今回は脂肪細胞の炎症に焦点を当てて研究し、その原因タンパク質が同定されたようです。

食べ過ぎで起きる糖尿病や高血圧症よりも、食べすぎていないのに起きる疾患の治療法が解るといいと思います。

食べ過ぎは本人の生活習慣が悪いために起きる現象ですが、食べ過ぎを是正すれば多くの場合改善します。ところが食べ過ぎがないのに起きる疾患はその原因がどこにあるのか?わからないことだらけだからです。

糖尿病や高血圧で食事制限していない人はぜひ食事制限することで治してほしいと思います。根本治療なので、より簡単です。

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肥満が進むと生活習慣病になる仕組み

肥満が進んで糖尿病や高血圧などの生活習慣病になる仕組みを、大阪大の研究グループがマウスの実験で解明したと発表した。高脂肪・高カロリーの食事をとると出てくる特定のたんぱく質の働きを抑えることで人でも糖尿病の発症を防ぐことが期待できるという。  肥満になると単に体重が増えるだけでなく、脂肪細胞などからなる脂肪組織で炎症が起きる。この炎症が糖尿病や高血圧、動脈硬化などの生活習慣病につながると考えられている。だが、何が炎症を起こす「引き金」になっているか分かっていなかった。  研究グループは、通常の食事を与えたマウスと高脂肪・高カロリーの食事を与えたマウスの脂肪組織で起きている現象を調べた。すると、高脂肪・高カロリーの食事をとったマウスの脂肪細胞から特定のたんぱく質が出ており、免疫に関係する細胞を呼び寄せて炎症を増やしていることが分かった。

朝日新聞社