食事が疾患の悪化、改善に影響を与えることがわかっている。地中海食には明らかなエビデンスをもって疾患を改善する可能性がある。

まずはどうやってこの食事の良い点を取り入れるかを考えてみたらよい。

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地中海食は、スペインやギリシャ、南フランスなど地中海地方の伝統食です。野菜や果物、全粒の穀類、種実類、オリーブオイルの利用が多いという特徴があります。地中海食は、健康増進や疾病予防に有用であることが知られており、多くの研究によってエビデンスが示されています。さて、今回の研究では、青少年の肥満、インスリン抵抗性、メタボリック症候群に対する地中海食の働きが検証されました。具体的には、・地中海食(不飽和脂肪酸、フラボノイド、抗酸化物質が豊富な食事。C60%、F25%、P15%)摂取群(n = 24) ・通常食(C55%、F30%、P15%)摂取群(n = 25) の2群について、 16週間の介入試験が行われています。(摂取エネルギー量は個別化されています。)アウトカムとして、体組成や脂質関連指標が測定されました。解析の結果、地中海食投与群では、 BMI、体脂肪、血糖値、総コレステロール、TG、LDL、HDLの有意な減少が認められました(p < 0.05)。また、地中海食群では、オメガ9系脂肪酸(オリーブオイルの主成分)、亜鉛、ビタミンE、セレンの摂取量が増加し、飽和脂肪酸の摂取量が減少しました(p < 0.05)。一方、標準職摂取群では、血糖値の減少と高血糖(>100 mg/dL)の頻度が有意に減少しています(p < 0.05)。以上のデータから、若年肥満者において、地中海食の摂取による肥満、メタボリック症候群の改善作用が示唆されます。地中海食やオリーブオイルの効能については、多くのエビデンスが報告されています。 地中海食で死亡率が半減する 低炭水化物(糖質制限)食と地中海食は低脂肪食よりも有効 オリーブオイルの摂取10gで全死亡率が7%低下

地中海食がメタボを抑制 バージンオリーブオイルとナッツ類を含む地中海食の抗炎症作用 バージンオリーブオイルの心臓病予防作用 オリーブオイルによる皮膚の老化抑制作用 地中海食による認知症予防効果 超低炭水化物・地中海食による減量効果 地中海食による高尿酸血症リスクの低下 オリーブオイルによる動脈硬化抑制作用 バージンオリーブオイルによる骨代謝改善作用 オリーブオイルとナッツによる心血管リスク低下作用 伝統的地中海食による脂質代謝改善作用 オリーブオイルによる膀胱がんリスク低下 オリーブオイルは、単価不飽和脂肪酸というだけではなく、最近の研究では、エクストラヴァージン(バージン)オリーブオイルに含まれるファイトケミカル・ポリフェノールによる抗酸化作用の有効性も示されています。オリーブオイルを多用する地中海食は、心臓病などの生活習慣病の予防効果を示し、抗炎症作用を有する抗炎症ダイエットであることがわかっています。